内容説明
日中戦争・太平洋戦争の発端、廬溝橋事件は中国人蔑視から起こった。昭和12年7月7日、大規模の演習を行った日本軍は勘違いして夜間、中国軍に空砲を猛射。対する中国軍は中空に向け実弾を放つ。必死に不拡大をはかる両国代表を裏切り功名妄者の牟田口連隊長と一木大隊長は緒戦の敗北を糊塗する手段として戦火拡大の愚挙に…地獄のトビラはかくて―。真実をねじまげた公式発表。嘘話を重ねる当事者。実態をつかみきれない研究者・作家。現地周辺に6年。生涯のテーマとして50年をかけて調査研究、遂にその真実を―。未来を生きる日本民族の原点。
目次
増派と豊台駐屯部隊
軍命令で隠された演習内容
三度の中国軍発砲はすべて日本兵が原因
行方不明兵の真実
子供の喧嘩より劣る豊台事件の真相
第八中隊に出された秘密命令
秘められた日中の密約
日中の停戦軍使は無視された
駆け引きに彩られた西五里店
攻撃開始の嘘と矛盾〔ほか〕