内容説明
金森長近は、八十余年の生涯を全うした。一族の安泰を、その結束で築きあげた。その事績は今も残され、飛騨の民衆に受け継がれて感謝されている。この物語りは、文学ではない。文芸でもない。歴史の断面の物語りである。定説とも、ドラマに創作されたフィクションとも異る。歴史書の矛盾を考察し、合理的に考慮した物語りとしたい。
目次
金森長近、世に出る
五郎八出生の秘めごと
山家衆
織田家出仕
可近の恋
桶狭間
姉川の合戦
長近、武将となる
越前大野の城
安土城下、束の間の夢〔ほか〕
感想・レビュー
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かりこ
3
信長・秀吉・家康に仕えた武将金森長近の85年に渡る生涯を語った本である。戦国の世にありながら、殺生を厭い、民衆の平和を願った武将であるようだ。人情がありながら、時勢を読むのも上手く、世渡り上手な武将でもある。日本史に疎いため読むのに非常に時間がかかったが、大好きな武将の生涯や人となりを知れて、充実した時間だった。金森長近は私にとって尊敬すべき人生の先輩である。2016/10/20
