内容説明
西瀬戸内海を縦につなぐ七つの大橋が芸予の島々を結ぶ。大橋が結ぶ島々には水軍ゆかりの宝が豊富にねむっている。とりわけ大三島の大山祇神社に残る水軍の宝物は、海に生きた我々先祖の歴史の刻印であり、あかしである。歴史は先祖の足跡の記録だ。瀬戸の海の史詩と歴史絵巻には先祖の血潮がやどる。我々の生活は現に生きている者のことに偏り過ぎている。先に亡くなった大勢の先祖たちのこと―歴史を思い描くところに文化の豊かさがある。昔といっても五百年~千年というのはそんなに遠い昔とはいえない。人工美の橋を見ながら、海に生きた先祖たちの足跡―水軍の歴史を残された宝物によっと思い描いてみたい。
目次
しまなみ海道の瀬戸七橋
斎明女帝のみ鏡―みいくさ敗れぬ
三島宮の鎧―波の下にも都はさぶろう
帆柱倒して斬り込む―河野通有
三島宮炎上―祝安親
鶴姫の恋―大三島沖の海戦
不沈艦、能島―村上武吉
天気晴朗なれども波高し―秋山真之
歴史を先見した人―水野広徳
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