内容説明
真剣刀法で物体を斬る武道―これが抜刀道である。「手の内」「刃筋」「間合い」など日本の刀法の原点を修得するには真剣を使ってみる以外に道はない。陸軍戸山学校で実戦刀法を学び、大陸で将兵を指導しながら探求を重ね、戦後、世間の白眼視にもめげず、一貫して「剣の技」「剣の心」「斬れる刀」を探りつづけ、遂に日本剣道史にさん然たる金字塔といえる「八方斬り」を創案して世界に雄飛した剣豪80年の凝縮。
目次
第1章 抜刀道(真剣斬り)の極意
第2章 抜刀道(真剣斬り)の修行
第3章 日本刀への提言
第4章 文明の進歩から見た古流刀法への疑問
第5章 真剣斬り余談
第6章 ビデオ・目で見る抜刀道
第7章 中村流八方斬制定刀法案と平成七年現在改正の居合抜刀道「八方斬」実技基本刀法
第8章 剣聖山岡鉄舟の神髄
第9章 余滴
第10章 剣の眼で見た三島由紀夫事件の考察