出版社内容情報
【目次】
第一章 「無添加」と表示ができなくなった
一省庁が規定した新ルール
質問に答えない官僚
「天然」も使えない
誰がガイドラインを作ったのか
消えた敷島製パン「超熟」の不使用表示
食品に欠かせない添加物
化学的合成品は使用禁止、その例外が食品添加物
添加物の表示ルールと免除される仕組み
すでに法律があるのに
消費者の思いとは
おにぎりの「ご飯」はお米だけ?
表現の自由
メーカーに直接送られた消費者庁からの通達
第二章 パンの原材料である小麦の産地がわからない
原産地の表示ルール
製造した場所を記すことの意味とは
時期によって輸入先が変わるから、という詭弁
メーカー側の本音
海外での表示
第三章 消された「遺伝子組み換えでない」という表示
バナナの「寒さを生き抜く力」を覚醒させる
技術で不明な遺伝子が目覚める可能性
「遺伝子組み換えでない」の食品の表示は実質的にできなくなった
日々口にしている遺伝子組み換え食物
「遺伝子組み換えでない」を消した理由
不都合なことは表示させない
第四章 ゲノム編集食品は表示不要に
ゲノム編集食品とは
未解明な技術による未知の問題
ワシントン・ポストも警告
角のない牛が誕生
EUでは「ニューGMO」として規制
個人頼みの危うい倫理観
EUと180逆方向を行く日本
ゲノム編集トマトの苗を小学校で配布
大学ベンチャーがゲノム編集を牽引
可食部増量マダイの研究者への取材
研究者と政府の距離
「みどりの食糧システム戦略」の中身
ゲノム編集なのに有機JAS認証?
第五章 食品表示をめぐる攻防
未来の日本を変えた政治判断
表示自体への圧力
アメリカとの関係で変わる品目
流れ込む高オレイン酸大豆
ラウンドアップを巡る当局と市民の抗争
敗訴が続くモンサント
日本ではさらに緩和されたグリホサート農薬
ネオニコチノイド系農薬へ募る懸念
知らないうちに忍び寄るネオニコチノイドの恐怖
第六章 日本の水田がなくなる
規制緩和の渦に飲み込まれた農業
規制緩和の総仕上げ「種苗法の改正」
世界でも同時期に模索されていた改正
日本で成立したモンサント法案
公共と民間では種子の価格がひと桁違う
弁護士たちが後押しした形跡
種苗の開発者の思い
モンサントの歴史
みつひかりの不正
水田をやめさせたいのか
令和の米騒動
第七章 私たちにできることはたくさんある
オリジナルのラベルでアピール
欧米で広まるオーガニック食品
なぜ日本の有機農業は広がらないのか
千葉県いすみ市、有機の里
有機農業の施策では選挙に勝てない?
広