内容説明
誰も守ってくれない世界で最も貧しい人たちの写真集。社会的に排除された人々が見せる人間としての尊厳―その目を見張る美しさを見よ!
目次
1 カンボジアのアプサラ:現在
2 ネパール:山のポストカードの陰に
3 アフガニスタン、パキスタン、インドそしてバングラデシュ:混沌と魅力の衝突
著者等紹介
アーミテッジ,リビングストン[アーミテッジ,リビングストン] [Armytage,Livingston]
オーストラリアの弁護士兼写真家。アジア諸国の裁判所を支援し公平な社会を築き上げる活動をしている。オーストラリア、カンボジア、パキスタンで写真展を開催
都・アーミテッジ[ミヤコアーミテッジ]
長年東京四谷にある日米会話学院の教師を務めた。しかし過去20年間はアジアの発展途上国に公平な社会を築くリビングストン・アーミテッジの試みを支援することに生涯を費やしている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
24
先日この美しい表紙に惹かれ、ぜひ読みたいと思っていたら、夫が借りてきてくれた。アフガニスタン難民であるこの女性の、苦しみを乗り越え生きてきた目をただただ見つめた。世界にはもうスタートもわからないようなあまりにも長すぎる紛争の歴史の下で苦しむ人たちがいる。たくさん。最後、著者ご夫妻が再会した女の子の笑顔の写真に涙が出た。できることから、こつこつと。再確認。2018/09/25
ののまる
11
世界の貧しい人たちの写真集。ほんとに言葉を失う。で、これを空調のきいた快適な場所で読んでる自分。豊かな国や境遇に生まれたことを恥じることはないけど(と、ピケティが先進国の日本の大学生に言っていた)、私たちが彼らにできることはあるし、知らなければ。2018/09/13
しーちゃん
3
逆境に苦しむ人々の悲愴、理不尽、疲労、生きる強さ、つかの間の笑顔…。写真からダイレクトに伝わってくる。この本にもアフガニスタン難民の写真が掲載されているが、先日タリバンがアフガニスタンの政権を掌握した。声を挙げられない弱者の尊厳が守られるためにはどうしたらよいのだろう。2021/08/17