内容説明
19世紀末、華やかなパリのオペラ座には怪人が住んでいるという噂があった。たびたび目撃されるがい骨のような人影、常に怪人のために予約されているボックス席5番、立て続けに起こる奇妙な事件の数々。オペラ座で歌姫クリスティーヌとの再会を果たしたラウル子爵は、クリスティーヌと共にオペラ座の怪異の渦中へと引き込まれていく…。繰り返し映像化、舞台化されてきた幻想的で悲しい愛の物語。
著者等紹介
ルルー,ガストン[ルルー,ガストン] [Leroux,Gaston]
1868‐1927。フランス、パリの裕福な家に生まれる。弁護士、法廷記者として活躍するかたわら、劇評や戯曲の執筆も手がけた。1900年代から怪奇小説を書き始め、『黄色い部屋の秘密』をはじめとするルールタビーユシリーズなど、数多くの作品を残す人気作家となった(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Tadashi_N
31
歌劇場の呪いの歴史。和訳も読んでみよう。2020/02/20
犬こ
14
華麗なオペラ座の舞台とは異なり、地下には謎の怪人とからくり部屋が存在し、ハラハラどきどきでした。最後はちょっと物悲しい古典名作。The Phantom of the Opera2015/08/23
アノニマス
9
金田一少年の「私はオペラ座の怪人。思いの外に醜いだろう?この禍々しき怪物は地獄の業火に焼かれながら、それでも天国に憧れる」のインパクトが強かったので怪人がわりと最初の方からマスクを外した姿をクリスティーヌに見せていたことが意外だった。後半で主役級の活躍をする謎のペルシャ人の登場なども知らなかったので自分的にあらすじを知っているつもりの作品ってあまりあてにならない気がしてきた。2024/04/21
読書日記
4
同じレベル3なのに、「老人と海」とは大違いの読みやすさだった。有名だけどどんな話なのかちゃんと読んだ事がないし、教養として知っておこうかなぁくらいの気持ちで選んだけど、どうせどこかで聞いたことのあるようなよくある悲劇だろうくらいに思っていた。ところが読み出すと、名探偵コナンの劇場版を彷彿させるワクワク感で、英語ながらページを捲る手が止められない興奮的な面白さだった。最後怪人は何故、あんなに執着していた恋人2人をあっさりと解放したのだろう、それは疑問。2023/01/19
タカーラ
2
英語の勉強のために購入。かつて劇団四季でオペラ座の怪人を観て感動させられたことを思い出した。悲しい話。怪人側に感情移入して読んでしまう。ペーパーバックをこれからもっとしていきたい。2016/06/09