内容説明
百貨店の経営不振を「企業文化」の概念で解説!松坂屋静岡店の歴史の一端を記録に残した意義ある1冊!
目次
第1章 序論
第2章 百貨店の歴史的考察
第3章 百貨店経営不振の背景
第4章 戦前期の松坂屋静岡店
第5章 百貨店経営不振の本質
第6章 百貨店の経営的方向性について
著者等紹介
坪井晋也[ツボイシンヤ]
横浜国立大学大学院国際社会科学研究科博士課程後期修了、博士(経営学)。常葉大学経営学部特任教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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nishiyan
10
百貨店の経営不振を「企業文化」という概念を元に解説した新書。第3章は委託仕入の問題点とその歴史を紐解いている点は興味深い。戦後は蛇の目ミシン社長に転じた山田忍三が白木屋時代に経営の立て直しの一環として導入された委託仕入だが、デメリットの多さから早々に禁止されており、百貨店各社に広まったのは1950年代以降にオンワード樫山の提案からという指摘は気になった。第4章は著者の勤務校が静岡というのもあってか、戦前の松坂屋静岡店の様子が当時の資料を元にやや散漫に見える箇所はあるもののまとめられていたのは好感が持てた。2024/04/25