内容説明
日本の農業復活のヒントがここにある!十勝とアフリカの事例から見えてきた人づくりの大切さ。
目次
なぜ農業教育に注目したのか
第1部 日本の経験を世界へ―研修員受入事業/技術専門家派遣/青年海外協力隊事業(JICA研修事業;農業教育分野の技術専門家派遣;青年海外協力隊)
第2部 アフリカでの体験を日本で活かす(私のアフリカ体験;農民の立場にたつ;農場どないすんねん研究会)
第3部 十勝を発展させる原動力となった農業教育(士幌の発展と農業教育;農畜産業における「ヒトを育てる大切さ」;農業高校のこれからの役割)
著者等紹介
門平睦代[カドヒラムツヨ]
1955年生まれ。岩手大学農学部獣医学科卒業。1986年カリフォルニア大学デイヴィス校修士(獣医疫学)修了。1994年カナダ・ゲルフ大学オンタリオ獣医学部博士課程(獣医疫学)修了。埼玉県庁、青年海外協力隊(ザンビア)、国連食糧農業機関(FAO)ケニア勤務、JICA専門家(ザンビア)、名古屋大学を経て、帯広畜産大学畜産フィールド科学センター教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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夕張西瓜
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帯広畜産大学教授の門平睦代氏の著書です。青年海外協力隊員(獣医)として長年アフリカで国際協力に携わった経験や、十勝の農業発展の研究から、農業教育の価値を紹介しています。アイルランド農業食料開発庁の研究では、農業教育は他の中等教育後教育よりも社会に高い収益をもたらすこと、農業教育を受けた農民の方が受けなかった者よりも50%ほど収益が髙いことが示されているそうです。実際に、かつて十勝で最低の収益だった士幌の農業が日本最高峰になるまでに成長したのは、この農業教育の視点を大切にしたからであると著者は考えています。2015/02/01