目次
第1章 「いのち」からみた子育て、保育、教育の現状(子どもたちはいのちをどう思っているか;小金井みどり幼稚園の子どもたちの、いのちにかかわる言葉 ほか)
第2章 いのちとは何か、死とは何か(死生観について;いのちを考える専門領域について ほか)
第3章 いじめと子どものいのち(いじめと子どものいのち―子育て、保育、教育、大人、社会への挑戦;いじめとは何か ほか)
第4章 いのちを大切にする子どもにどう育てるか(今までの章で述べたことの確認と大切さ;いのちを大切にする教育の必要性と可能性 ほか)
著者等紹介
岡本富郎[オカモトトミオ]
1944年東京都伊豆大島生まれ。1979年早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得。現在、明星大学人文学部、同大学院人文学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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あべし
3
子どものいじめにはさまざまな背景があるということ。そして、「いのち」のルールとは、いわゆる「死生観」のことだと考えました。 みんな忙しすぎて、子どもに対して愛を注がなすぎているのかも。もっと目の前の子どもを愛することが、今の時代大切になってくるのだと思います。大人の枠にはめようとし、そして強制し、言われた通りにやらなかったら叱責する。こんなことだから、「自分が生きている意味」に対して「無気力」となってしまうのだと思います。 いじめは日本の社会がもたらした社会現象です。だから、私は子どもを愛します。2022/08/11
鵜殿篤
0
【要約】保育や教育で最も重要なことは「いのち」の教育です。しかし日本では経済的効率が優先され、いのちの教育がないがしろにされています。「いのち」とは、単なる生物学的な生命ではなく、もっと大きなもの(宇宙など)と繋がった根元的なものです。いじめをなくすために決定的に重要なのは「いのち」を大切にする心であり、それを育む愛です。自分のいのちを愛し、同様に他人のいのちも愛せることこそ、教育基本法が目指す「人格の完成」の中身です。2019/06/11