内容説明
あなたの食べているチョコレートは安心ですか?2008年洞爺湖サミットで日本の存在意義が問われる。
目次
第1章 なぜ今フェアトレードなのか
第2章 フェアトレード運動の過程と歴史
第3章 フェアトレードに関する主要団体
第4章 生産者団体とフェアトレード商品
第5章 消費者の動き(ヨーロッパや北米、日本)
第6章 メインストリーム化に向けて
第7章 これまでの開発援助の方法との比較
第8章 開発途上国における生産者や貧困層自身の主体性育成の可能性
著者等紹介
清水正[シミズタダシ]
1965年生まれ。1988年北海道大学農学部林学科卒業。1994年オランダ・ワーグニンゲン大学修士(熱帯林業)修了。青年海外協力隊(ネパール)、(財)国際開発高等教育機構(FASID)、ECOSUR(メキシコ)、JICA専門家(ネパールおよびボリヴィア)、国際連合食糧農業機関(FAO)本部勤務等を経て、現在、株式会社レックス・インターナショナル・コンサルタント事業部アソシエート(在オランダ)。オランダ・王立熱帯研究所(KIT)・非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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テツ
3
フェアトレードの入門書。歴史やおおまかな流れについて知るには十分。ただ単に価格の安さだけを求めていくと最終的には現地の生産者、そしてそこで働く労働者に全てのしわ寄せがいくことになる。時には労働力の確保として攫ってきたこどもを強制的に(無きに等しい賃金で)働かせたりしながら。綺麗事を言うつもりはないけれど同じ世界で、同じ円環に乗り生きているのだからあまり極端な格差は作るべきではないし搾取もほどほどにと思うので、折を見てこれからも勉強していきたい。2014/04/21
三木
1
基本的にフェアトレードが何なのかをまず踏まえないとこの本の内容がとらいにくいかも。けど資料や文献の引用はなかなか分かりやすいところを持ってきている。2011/01/24
√
0
フェアトレードについて、ある程度知識や経験がある人向けの一冊。体系的にフェアトレードを網羅しているので整理しやすく読みやすい。ただ、理論や史観が重点を置かれている印象があり、これを読んで意識の喚起が可能かと問われれば首肯は難しい。最貧国で何が起きているのか、日本のODAが本来的な役目を果たしているか、などに関してもう少し言及されていれば逼迫感が増していたのではないだろうか。初見殺しの名称が多すぎるのも如何。2015/04/12
osakaspy
0
本書はフェアトレードに関する運動や歴史、主要団体、消費者の動きなどを網羅しており、フェアトレードとは何かを知るには役立つ。一方、フェアトレードに対する消費者の意識を喚起する(共感を呼び起こす)には物足りなさが残る。なぜなら、フェアトレード運動の発端となった実際の生産現場でどのようなことが起きているのかといったことが、あまり触れられていない2012/12/11
みに
0
文章があまり上手くないかも。フェアトレードの入門としては役立ちそうだけど、ちょっとこれだけじゃ物足りない感はある。関連する別の本を読みたい。2009/01/31