感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
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100ページ余りの小さな本(現在の版は「第七官界彷徨」「歩行」「地下室アントンの一夜」が併録されている模様)だが、示唆に富んでいて愉しく読んだ。著者は子供の頃は昆虫が好きな虫愛づる「昆虫少女」だったそうで、そんな著者は動物学者が記す動物や昆虫の驚くべき生態や感覚器官を例に取りながら、第七官界とはそうした感覚によって知覚される世界ではないかと述べる。そして「地下室アントンの一夜」から次の言葉を引く。「人間の肉眼といふものは、宇宙の中にかぎりなく在るいろんな眼のうちの、僅か一つの眼にすぎないぢゃないか。」2018/10/23
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尾崎翠についてのレポート課題で使用。2012/07/05




