出版社内容情報
痛烈!軽妙!
人生100年時代、次々現れる後期のハードル!!
遺産、介護、愛人、嫉妬、そして再婚――老いてなお「ドラマ」は止まらない。
シニカルでありながら心あたたまる、ユーモアに満ちた短編連作。
美衣子さんは危篤になった夫の告別式で行う喪主挨拶の下書きを始めた。
大学ノートに思うまま書いていたら、出るわ出るわ、夫への不満が大噴出!
長年待ち望んだ「1人暮らし」を前に、妻の本音はとどまるところを知らず……!?
表題作を含む「令和シニア」のあるある物語36編を収録。
人気の老齢超短編小説集『死んでしまえば最愛の人』の第二弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
いつでも母さん
134
『死んでしまえば最愛の人』に続く第2弾!いろいろ・・本当に隣にあるある、どれも違和感なく読めちゃう36編。小川さんが実際の話をもとにした超短編集。今年の一月にリウマチを発症して同年代の方に「ようこそ、こちら側へ」と薬投薬仲間入りを歓迎されたと仰っている。そうなのだ、ここにある物語は「ようこそ、こちら側へ」の予備知識になるのだ。気を付けたい話もあるある冷や汗(ドキッ)多くが妻や娘、嫁・・女性側からの話なので男性にはちょっと辛いかも(笑)ラストの新米老理容師の話は心が温かくなる。第3弾もあったらいいなぁ。2025/08/01
さちこ
58
実際の話をもとにしているそうで、とても勉強になった。遺骨をゆうパックで送れること初めて知った。宅配便は扱っていないことも。知っとるケに大笑いした 無駄な文がひとつもなく、超短編がよくまとまっていて勿体なかったが、あっという間に読み終えた。2025/06/27
ポロン
42
あははは〜この本面白いわぁ〜思わず口に出てしまう。高齢者の日常を事細かく紹介していくショートストーリー。どれもこれもあるあるなので、ついぞ口角が上がってしまう。レレレ⁈どういった方が書かれているのとプロフィールを拝見すると、もう80に近い妙齢女性だと判明!確かに技巧を駆使した文章ではないが、ほんとに読みやすくて、読書の時間が楽しくて仕方ない。ほとんど一気に読み終えた。それにしても…あるあるすぎて、何回も爆笑してしまったわん(笑)ピンピンコロリなんて使い古された言葉だけど、神様、仏様私を静かに連れて行って〜2025/08/24
sayuri
40
2023年に刊行された『死んでしまえば最愛の人』の第二弾。前作未読でも全く問題ない。実話を元にした短編が36話収録されている。前作も面白かったけれど、本作も何度も声を出して笑った。作家さんは1946年生まれ。80歳目前とは到底思えない軽妙な語り口。シニアあるあるが盛りだくさんで、ここまで言っていいの?と不安になるほど本音と毒舌のオンパレード。でも全く不快にならず、全てをユーモラスに描いているのが素晴らしい。シニアの恋愛事情から介護や遺産問題まで、愛もあれば毒もある。小川有里さん、第三弾お待ちしています。 2025/07/10
やまさん
23
人生100年時代の令和シニアのあるあるをもとにした36編の短編集。現在65歳の私にとってはまさに「入口の第一歩」。人生100年時代の後半戦に現れるハードルの数々。これからの人生考える一冊でした。私自身43年間勤務した企業を定年退職後、別の世界に勤務し8か月。結構楽しみながら勤務していますが生涯現役を続けていけるかな?文中の「ピンピンころり」ならぬ「ぼちぼちころり」には<笑>。あと10年後に迎える「後期高齢者」を「高貴高齢者」で迎えられるますように!2025/09/26




