出版社内容情報
2017年、元妻で共同経営者のホイットニー・デュアン(段偉紅)が突然失踪し、今でも消息不明である。習近平体制下の腐敗一掃運動に引っかかったらしい――。
著者は1968年、上海で貧しい教師の息子に生まれ、香港で育った。アメリカに留学、経営学を学び、改革開放経済下で大発展する中国社会で成功する。平安保険株の上場、北京国際空港の物流センター建設などで数十億の資産を築いた。
ホイットニーはグアンシー(コネ)を重視し、胡錦涛時代の首相温家宝夫人(張培莉)とのコネを築くが、それが挫折の原因でもあった――。
中国バブル経済下に生まれた超富裕層と中国共産党幹部の生活を内部からエピソード豊富に描いた興味深い半生記。
内容説明
2017年、元妻で共同経営者のホイットニー・デュアン(段偉紅)が突然失踪した。習近平体制下の腐敗一掃運動に引っかかったらしい―。著者は1968年、上海で貧しい教師の息子に生まれ、香港で育った。アメリカに留学、経営学を学び、改革開放経済下で大発展する中国社会で成功する。平安保険株の上場、北京国際空港の物流センター建設などで数十億の資産を築いた。ホイットニーはグアンシー(コネ)を重視し、胡錦濤時代の首相温家宝夫人(張培莉)とのコネを築くが、それが挫折の原因でもあった―。中国バブル経済下に生まれた超富裕層と中国共産党幹部の生活を内部からエピソード豊富に描いた驚くべき半生記。
目次
序章 失踪
第1章 父と母 上海1968‐1979
第2章 新世界 香港1978‐1989
第3章 投資ビジネス ウィスコンシン・香港1989‐1997
第4章 ホイットニー 北京・上海1997‐2002
第5章 結婚 北京・カナダ2002
第6章 張おばさん 北京2001‐2002
第7章 温一家 北京2002‐2003
第8章 平安保険株 北京2002‐2004
第9章 空港プロジェクト 香港・北京2001‐2005
第10章 順義区 北京・ロサンゼルス2006‐2008
第11章 息子 北京・ニューヨーク2007‐2013
第12章 アスペン研究所 北京・コロラド2003‐2011
第13章 撤退 北京2006‐2008
第14章 ジェットセッター 北京・ヨーロッパ2004‐2011
第15章 啓皓北京 北京2010‐2012
第16章 スキャンダル 北京2012‐2013
第17章 民主化の波 コロラド・香港・北京2013‐2018
第18章 別離 北京・イギリス2014‐2017
著者等紹介
デズモンド・シャム[デズモンドシャム]
沈棟。1968年に上海で身分の低い教員の家庭に生まれる。9歳のときに香港に移住し、名門の皇仁書院に入学する。アメリカのウィスコンシン大学で金融と会計を学び、1993年に卒業、香港に戻って株式仲買人となる。その後、投資会社に勤務しているときに、のちに妻となるホイットニー・デュアンと出会い、共同で都市開発事業に乗り出す。二人は、改革開放の好景気に乗って、北京空港の物流センターや北京中心部の再開発などの事業を成功させ、莫大な資産を築く。現在はホイットニーと離婚し、一人息子とイギリスに在住
神月謙一[カミズキケンイチ]
翻訳家。青森県生まれ。東京都立大学人文学部卒業。大学教員を17年間勤めたのち翻訳の仕事に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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