出版社内容情報
この歳時記は音数ごとにまとめられた初めての季語の本です。2音の「秋」から15音の「雀大水に入りて蛤と為る」まで、定型の五七五に収めるため俳人たちがあれこれ悩むときに、とても役立つ手引きとなっています。本書の監修者の岸本尚毅さんは「音数」と「季語」がいかに大事であるかをこのように述べています。
――「木曽川の今こそ光れ渡り鳥 高浜虚子」
この虚子の傑作句は「木曽川の今こそ光れ小鳥来る」という形が初案のようです。それから数年後、虚子は物足りなさを感じてか、この句を改稿しました。そして現在のような形になったのですが、山本健吉もこの句の「今こそ光れ渡り鳥」の描写を絶賛しています。
虚子は「木曽川の今こそ光れ」に続く下五にどのような季語をあてはめるか。五音という音数の制約を意識しながら、この句にぴったりの季語を頭の中で探し続けていたことでしょう。
情景のリアルな描出にいかに俳人は苦慮するか。この句の要諦は「小鳥来る」を「渡り鳥」に改めたところにあるのです。
「本書が読者の皆さんに、季語との良き出会いをもたらすことを期待しています。」――監修者・岸本尚毅
この歳時記はすでに巷では画期的な歳時記として多くの人に読まれ、使われています。
内容説明
もう立秋、秋の句会にこの本が役に立つ。いま巷で評判の画期的歳時記。
目次
2音の季語
3音の季語
4音の季語
5音の季語
6音の季語
7音の季語
8音の季語
9音の季語
10音以上の季語
著者等紹介
岸本尚毅[キシモトナオキ]
俳人。1961年岡山県生まれ。岩手日報・山陽新聞選者。俳人協会新人賞、俳人協会評論賞など受賞。2018・2021年度のEテレ「NHK俳句」選者。角川俳句賞等の選考委員をつとめる。公益社団法人俳人協会評議員
西原天気[サイバラテンキ]
1955年生まれ。2007年4月よりウェブサイト「週刊俳句」を共同運営。2010年7月より笠井亞子と『はがきハイク』を不定期刊行(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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おおにし
呑司 ゛クリケット“苅岡