人間がいなくなった後の自然

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人間がいなくなった後の自然

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  • サイズ A5判/ページ数 400p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784794226471
  • NDC分類 290.9
  • Cコード C0040

出版社内容情報

人間が消えれば、自然は回復・新生する――
これはダークツーリズムでも、廃墟趣味でもない、新時代の「環境人文書」である。

サンデー・タイムズベストセラー/ジョン・バロウズ賞受賞/英国王立文学協会オンダーチェ賞最終候補…各方面から大絶賛!

戦争の緩衝地帯、かつての産業の衰退地、放射能汚染地域、災害跡地…人間が見捨てた土地は、
実際にはリセットされた大地で自然が新しい環境として遷移し、地球上のほかのどのエリアとも異なる豊かな場所となっていた。
世界中の荒廃し果てた土地を訪ね、自然の回復・新生の実態を追った、人間中心主義以降の時代の、
環境人文学の最先端を行く野心作。

「二年間かけて、最悪のことが起きてしまった場所を旅した。戦争、原子炉のメルトダウン(炉心溶融)、自然災害、砂漠化、毒化、放射能汚染、経済崩壊に見舞われた風景である。世界の最悪の場所ばかりを次々に並べる本書は暗黒の書というべきかもしれない。しかし実のところ、本書は救済の書なのである……ある場所が見違えるほど変わってしまい、すべての望みが絶たれたように見えるとき、どのようにして別の種類の生命の可能性を育むのだろうか。」
(本書より)?

●目次
第一部:人間のいない間に
第一章 荒地:スコットランド、ウエスト・ロージアンのファイブ・シスターズ
第二章 無人地帯:キプロスの緩衝地帯
第三章 旧農地:エストニア、ハリュ
第四章 核の冬:ウクライナ、チョルノービリ

第二部:残る者たち
第五章 荒廃都市:アメリカ合衆国、ミシガン州デトロイト
第六章 無秩序の時代:アメリカ合衆国、ニュージャージー州、パターソン

第三部:長い影
第七章 不自然な淘汰:アメリカ合衆国、スタテンアイランド、アーサー・キル
第八章 禁断の森:フランス、ヴェルダン、ゾーン・ルージュ
第九章 外来種(エイリアン)の侵略:タンザニア、アマニ
第一〇章 ローズコテージへの旅:スコットランド、スウォナ島

第四部:エンドゲーム
第一一章 啓示:モンセラトの首都 プリマス
第一二章 大洪水と砂漠:アメリカ合衆国、カリフォルニア州、ソルトン湖

内容説明

私たちがいなくなれば、自然は新生する―人間が争い、収奪し、汚染しつくした果てに見捨てた土地では、リセットされた大地で自然が新しい環境として遷移し、地球上のほかのどのエリアとも異なる豊かな生態系をはぐくんでいた。都市としての死と再生する生命が交錯するさまざまな荒廃地域を訪れ、臨場感あふれる筆致で新たな自然像を描きだす野心作。サンデー・タイムズベストセラー/ジョン・バロウズ賞受賞。

目次

第1部 人間のいない間に(荒地―スコットランド、ウエスト・ロージアンのファイブ・シスターズ;無人地帯―キプロスの緩衝地帯 ほか)
第2部 残る者たち(荒廃都市―アメリカ合衆国、ミシガン州デトロイト;無秩序の時代―アメリカ合衆国、ニュージャージー州、パターソン)
第3部 長い影(不自然な淘汰―アメリカ合衆国、スタテンアイランド、アーサー・キル;禁断の森―フランス、ヴェルダン、ゾーン・ルージュ ほか)
第4部 エンドゲーム(啓示―モンセラトの首都 プリマス;大洪水と砂漠―アメリカ合衆国、カリフォルニア州、ソルトン湖)

著者等紹介

フリン,カル[フリン,カル] [Flyn,Cal]
作家・ジャーナリスト。サンデー・タイムズ紙とデイリー・テレグラフ紙の記者であるほか、ザ・ウィーク誌の寄稿編集者でもある。オックスフォードのレディ・マーガレット・ホールで実験心理学の修士号を取得

木高恵子[キダカケイコ]
淡路島生まれ、フリーの翻訳家。短大卒業後、子ども英語講師として勤務。その後、エステサロンや不動産会社などさまざまな職種を経て翻訳家を目指し、働きながら翻訳学校インタースクール大阪に通学し、英日翻訳コースを修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アキ

116
現代は何度目かの地球上の生物の絶滅に瀕しつつあるのかもしれない。核のメルトダウン、毒物汚染、大量殺戮の戦争、政治的崩壊による廃墟、砂漠化、毒化など著者が訪れた世界中の12ヵ所の地区の物語から導き出す未来の姿は如何に。アンドレイ・タルコフスキーの映画「ストーカー」で描く近未来で立ち入り禁止地区「ゾーン」が緑豊かな土地であったように、人間による介入は好ましくなく植物による環境修復という考えも出てきている。医療におけるヒポクラテスの誓いのように過剰診療も治療無用論もなく2つの罠に陥らない事が肝要と述べている。2023/06/01

マリリン

47
廃墟は廃墟のままなのだろうか? いや自然は強かで逞しい。...未来とは「廃墟の裏返し」という昆虫学者でもあるナボコフの言葉が鋭い。特に第三部・第八章の「禁断の森」、第九章「外来種の侵略」は読みごたえがあった。第四部「エンドゲーム」の第十二章「大洪水と砂漠」のソルトン湖の話に至っては自然に身を任せるしかないと痛感。野生の自然を探しに行くのであれば自然が喜んでくれるとは思わない方が良い。野生動物の仲間の死への反応はまさに自然。自然のものをひとつ引っ張るとそれが全世界と結びついていることに気づくという驚異。2023/08/28

テツ

17
チェルノブイリ原子力発電所の事故で彼の地から人間がいなくなって40年近く。そこでは動植物が勢いよく活動し、人間が暮らしていた痕跡を消し去りながら自然へと還っている。我々の手による自然保護なんてバカらしく傲慢だよな。本当に自然を尊び守りたいのならホモサピエンス丸ごとまとめて集団自殺でもしたらいい。どんな国の人間であれそこには全く手をつけない決まりにしてある程度の区域を自然そのままの状態に任せたら数十年もあれば自然は勝手に回復していく。実際にそれはできないだろうけれど。自然に変な幻想も期待も抱いてはいけない。2023/07/25

takao

4
ふつう2023/10/20

Erika

3
災害、戦争、原発、汚染等によって放棄された土地を巡るノンフィクション。チェルノブイリは知っていたけどそれ以外の場所については知らなかった。壊滅的な環境でも生物は適応し、独自の進化を遂げるという事が本書で証明されていた。産業廃棄物にまみれた水域で発見されたメダカが、産業汚染物質に対して他の魚の8000倍もの抵抗力を持つようになった。産業革命の時代に白っぽかったオオシモフリエダシャクが、煤だらけの環境で擬態する為に黒色に変化した。生物の生命力は人間の想像力を凌駕していると感じた。内容が濃くじっくり読んだ。2024/11/19

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