草思社文庫<br> 21世紀の啓蒙〈上巻〉理性、科学、ヒューマニズム、進歩

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草思社文庫
21世紀の啓蒙〈上巻〉理性、科学、ヒューマニズム、進歩

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  • サイズ 文庫判/ページ数 550p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784794226303
  • NDC分類 209.75
  • Cコード C0120

出版社内容情報

理性、科学、ヒューマニズム、進歩――
啓蒙主義の理念は成功を収め、人類に繁栄をもたらした。
世界中から貧困も飢餓も戦争も暴力も減り、人々は健康長寿になり、
知能も向上し、安全な社会に生きている。

にもかかわらず右派も左派も悲観主義に陥り、進歩を否定し、科学の軽視が横行し、
理性的意見より党派性を帯びた主張が声高に叫ばれている。
ポピュリズムと二極化、反知性主義の時代の今こそ、
啓蒙主義の理念は現代の言葉で語り直される必要がある。
現代ならではの説得力をもつ新しい言葉「データ」「エビデンス」によって――。

知の巨人ピンカーが驚くべき明晰さで綴る希望の書。

内容説明

理性、科学、ヒューマニズム、進歩―啓蒙主義の理念は成功を収め、人類に繁栄をもたらした。世界中から貧困も飢餓も戦争も暴力も減り、人々は健康長寿になり、知能も向上し、安全な社会に生きている。にもかかわらず右派も左派も悲観主義に陥り、進歩を否定し、科学の軽視が横行し、理性的意見より党派性を帯びた主張が声高に叫ばれている。ポピュリズムと二極化、反知性主義の時代の今こそ、啓蒙主義の理念は現代の言葉で語り直される必要がある。現代ならではの説得力をもつ新しい言葉「データ」「エビデンス」によって―。知の巨人ピンカーが驚くべき明晰さで綴る希望の書。

目次

第1部 啓蒙主義とは何か(啓蒙のモットー「知る勇気をもて」;人間を理解する鍵「エントロピー」「進化」「情報」;西洋を二分する反啓蒙主義)
第2部 進歩(世にはびこる進歩恐怖症;寿命は大きく延びている;健康の改善と医学の進歩;人口が増えても食糧事情は改善;富が増大し貧困は減少した;不平等は本当の問題ではない;環境問題は解決できる問題だ;世界はさらに平和になった;世界はいかにして安全になったか;テロリズムへの過剰反応;民主化を進歩といえる理由;偏見・差別の減少と平等の権利)

著者等紹介

ピンカー,スティーブン[ピンカー,スティーブン] [Pinker,Steven]
ハーバード大学心理学教授。スタンフォード大学とマサチューセッツ工科大学でも教鞭をとっている。認知科学者、実験心理学者として視覚認知、心理言語学、人間関係について研究している。進化心理学の第一人者。主著に『言語を生みだす本能』、『心の仕組み』、『人間の本性を考える』、『思考する言語』(以上NHKブックス)、『暴力の人類史』(青土社)、『人はどこまで合理的か』(草思社)などがある。その研究と教育の業績、ならびに著書により、数々の受賞歴がある。米タイム誌の「世界で最も影響力のある100人」、フォーリンポリシー誌の「知識人トップ100人」、ヒューマニスト・オブ・ザ・イヤーにも選ばれた。米国科学アカデミー会員

橘明美[タチバナアケミ]
英語・フランス語翻訳家。お茶の水女子大学卒

坂田雪子[サカタユキコ]
英語・フランス語翻訳家。神戸市外国語大学卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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harass

52
「暴力の人類史」「合理性とはなにか」に感心し文庫化されたこれを手に入れる。それらの本の出版後に一般人からの質問や講義から、18世紀の啓蒙主義思想こそ現在に必要だと感じた著者が、今風に再構成する大著。統計上からも人類の暮らしは改善されているし、人口の増加、寿命の伸び、戦争災害などの死傷者数の減少、平均収入の上昇、民主化の流れなど客観的に良い方向に進んでいることを論じる。説得力のあるデータと語り口の知性に感心する。良書。ただ電子図書が単行本と同じ値段なのはちょっとなあ。しょうがないんだが。2023/04/08

うえぽん

31
心理学専門の知の巨人が、現代に至る進歩を否定する反啓蒙主義者に対してデータを基に反論し、一般読者に現代風の啓蒙を行った著作。情報源に直接当たらないと得心し難い主張もあるが、基本的にはグラフを眺めるだけでも新たな見方を促す良書。日本の人口減少に起因する悲観的なデータを見てきた者には、社会経済の進歩に係る様々な切り口が新鮮。上巻だけでも長寿化、健康・食糧事情の改善、貧困の減少、環境の改善、戦争や殺人・死亡事故の減少、民主化、偏見・差別の減少など、現代社会に批判的なメディアや論者が喜ばないタイプの真実が並ぶ。2023/12/15

アナクマ

30
4章_誰でも「戦争より平和が、飢餓より満腹が、病気より健康が、貧困より裕福が、字が読めないより読めるほうが」良いはずだ。進歩を享受しながらも〈進歩するという信念〉を毛嫌いする傾向にあらかじめ釘を刺し、次章から検証に入る(それぞれの進度を計測する) ◉人間には楽観よりも悲観を支持したがる本性があるという。「得を期待する以上に損を恐れ、幸運を楽しむ以上に不運を嘆き、称賛に励まされる以上に批判に傷つくと確証されている」。ただし、自伝的記憶には当てはまらず「時とともに薄れていく」。人間、うまくできていると思う。2023/11/30

アナクマ

25
啓蒙主義って多介入な親ごころみたいなものかと勝手に思って(←ダメ)遠ざけていたが さにあらず。本書においては「ヒューマニズム、開かれた社会、コスモポリタン自由主義、古典的自由主義」などに連なるようで、ならばと手に取る。◉1章_理念は四つ。理性、科学、ヒューマニズム、進歩(あと平和)。これらが今の世界にもたらした繁栄や成果(もっぱら良い側面)を取り上げ「データを使って擁護する」本。『ファクトフルネス』か。なんだかんだいって世界は良くなってきたんだ(人口は増えているからねぇ)、理性がそれを支えてきたんだ、と。2023/11/07

アナクマ

24
9章前半_「不平等は本当の問題ではない」と言う。「道徳的には、誰もが同じだけもつことは重要ではない。重要なのは誰もが十分にもつことである」という立場。隣家の青い芝生が枯れたとき、あなたは幸せになるだろうか。不平等よりも不公正を難じる人心の傾向も示される。◉ジニ係数をどうにかしようとするより、個別の問題に対策を打て。例えば制度の設計はかなり重要だ。「選挙制度改革がなされないかぎり、結局は彼ら〈上位の高額献金者〉が政治家を動かせるのだ」。2024/06/21

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