出版社内容情報
2022年10月、警察庁・金融庁等が連名で北朝鮮のハッカー集団「ラザルス」を名指しで非難、
その危険性の注意喚起をした。経済は破綻し飢餓に覆われる北朝鮮が、
なぜ高額なミサイルを撃ちつづけられるのか?その資金はどこから?
調査報道のベテランジャーナリストが緻密な取材でこのハッカー・グループの正体を追う。
米国ハリウッドへの攻撃にはじまり、世界各地での銀行ハッキング、
病院へのランサムウエア攻撃による身代金奪取、そして「暗号資産」の大規模奪取。
彼らの容赦ない攻撃は現在進行形のままである。
関係者への取材を通じて個々のハッキング事件の実相、「サイバー兵士」を育て上げる
北朝鮮の驚くべき実態などが明かされる。戦慄すべき一冊。
内容説明
北朝鮮政府の別働隊として活動する影のハッカー集団、それが“ラザルスグループ”である。世界でもっとも危険な犯罪集団のひとつとされ、すでに国際的な犯罪行為で10億ドル以上におよぶ資金を盗み出し、バングラデシュの中央銀行やハリウッドの映画界、イギリスの国民健康保険サービスまで標的にされてきた。だが、北朝鮮政府は一貫してこの疑惑を否定、根も葉もない告発はこの国をおとしめようとするアメリカの陰謀だと主張してきた。本書『ラザルス―世界最強の北朝鮮ハッカー・グループ』において著者ジェフ・ホワイトは、国際的な取材を通じて、北朝鮮のハッカーが最先端の技術を使い、すでに10年以上も前から富裕な強敵を相手に大胆で無慈悲な襲撃を繰り返してきた事実を明らかにしている。グループが狙っているのは資金だけではない。その戦術は民主主義国家を脅かし、独裁国家を悲難する者を黙らせ、世界の平和を蝕むために使われてきた。ダッカの賑やかな通りから、ハリウッドの華やかなスタジオ、マカオのきらびやかなカジノ、秘密に包まれた平壌の宮廷にまで網羅した衝撃に満ちた本作は、ラザルスグループが暗躍する影の世界は言うまでもなく、彼らの餌食となった者、グループの活動を阻止するため―いまのところまだ成功はしていない―活動を続ける者たちまで、その内幕を明らかにするものである。
目次
ジャックポット
破産国家
スーパーノート
“ダークソウル”ハリウッドをハックする
フォールアウト
事前準備
サイバースレイブ
逃走迷路
バカラ三昧
陰謀の解明
東洋のラスベガス
ランサムウェア
暗号資産
さらなる強奪
軍事組織としてのハッカー集団
著者等紹介
ホワイト,ジェフ[ホワイト,ジェフ] [White,Geoff]
イギリスを代表するテクノロジージャーナリスト。20年以上におよぶ調査報道の経歴を通じて選挙のハッキング、マネーロンダリング、個人情報の売買、サイバー犯罪の実態について報道してきた。「スノーデン事件」やイギリス最大のインターネットサービスプロバイダ「TalkTalk」のハッキング事件に関する記事でいくつもの賞を受賞。本書にもあるBBCのポッドキャスト「ラザルス・ハイスト」はイギリスのアップルポッドキャストのランキングで1位、アメリカでも上位にランクインしている
秋山勝[アキヤママサル]
立教大学卒。日本文藝家協会会員。出版社勤務を経て翻訳の仕事に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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