内容説明
生物は効率的に移動運動をしなくてはならない。そのためには、ほかならぬ物理法則に適応できるかどうかが重要だ。物理法則はすべての環境に等しく存在し、生物の移動運動の進化、ならびに、その移動運動を可能にする生物の形状に、非常に強い制限を与える。現在の生物たちの形態は、移動運動を司る物理法則と、形態変化を司る進化の法則があやなす40億年の物語のすえ、できあがった。そこには「法則性」や「因果関係」も見出しうる―。這い、泳ぎ、歩き、飛ぶため、生物はどう形を変えてきたか。移動運動の物理から生物の形の進化を、最新研究で読み解く。
目次
1 人間はどのように歩き、走るか
2 人間の直立二足歩行の起源
3 鳥はどのように飛び始めたか
4 背骨は泳ぐために
5 ひれはいかにして肢になったか
6 なぜ動物の多くは左右対称なのか
7 脳と筋肉はどのように生まれたか
8 移動しない生物が進化した理由
9 最初の移動運動はどう始まったか
10 動物はなぜ動きたいと思うか
著者等紹介
ウィルキンソン,マット[ウィルキンソン,マット] [Wilkinson,Matt]
ケンブリッジ大学動物学部の生物学者、サイエンスコミュニケーター。その研究はテレグラフやニュー・サイエンティスト、ネイチャーなどで取り上げられた。イギリス・ケンブリッジ在住。1975年生まれ
神奈川夏子[カナガワナツコ]
東京都出身。日仏英翻訳者。上智大学外国学部フランス語学科卒業、同大学院フランス文学修士課程修了。サイモンフレーザー大学日英通訳科修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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