出版社内容情報
将軍綱吉は、
動物を愛していなかった-―
数多ある法令をつぶさに検証し、
綱吉の心の闇に肉薄する。
徳川五代将軍綱吉は、二十数年もの間、生類憐みの令を出し続けた。
犬、馬から、鳥、魚介類、虫まで、あらゆる動物への慈愛を説き、
その理念と実践を人々に強要したが、彼はなぜ、そこまで過剰な行為に走ったのか?
個人的な願望をこれほど赤裸々に表明し、
周囲に強要し続けた将軍は、歴代将軍で綱吉しかいない。
生類憐みの全法令をつぶさに検討し、綱吉の心の闇に迫る。
内容説明
徳川五代将軍綱吉は、二十数年もの間、生類憐みの令を出し続けた。犬、馬、鳥、魚介類、虫まで、あらゆる動物への慈愛を説き、その理念と実践を人々に強要したが、彼はなぜ、そこまで過剰な行為に走ったのか?個人的な願望をこれほど赤裸々に表明し、周囲に強要し続けた将軍は、歴代将軍で綱吉しかいない。生類憐みの全法令をつぶさに検討し、綱吉の心の闇に迫る。
目次
序章 明暦の大火―生類憐みの原風景
第1章 生類憐みの令はいつ始まったのか
第2章 僧隆光は、生類憐みの令を進言したのか
第3章 生類憐みの令、発令される
第4章 牛、馬、鳥、魚介、虫…連発される禁令
第5章 馬憐み令
第6章 「捨て子」の養育令・禁止令は、生類憐みの令なのか
第7章 徳川光圀の生類憐み
第8章 「聖人君主」への道
第9章 「トビとカラスの巣払い令」とは何か
第10章 中野犬小屋時代
終章 それぞれの終焉
著者等紹介
仁科邦男[ニシナクニオ]
1948年東京生まれ。70年、早稲田大学政治経済学部卒業後、毎日新聞社入社。下関支局、西部本社報道部、『サンデー毎日』編集部、社会部などを経て2001年、出版担当出版局長。05年から11年まで毎日映画社社長を務める。名もない犬たちが日本人の生活とどのように関わり、その生態がどのように変化してきたか、文献史料をもとに研究を続ける。ヤマザキ動物看護大学で「動物とジャーナリズム」を教える(非常勤講師)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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