歩き旅の愉しみ―風景との対話、自己との対話

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歩き旅の愉しみ―風景との対話、自己との対話

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  • サイズ 46判/ページ数 237p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784794225917
  • NDC分類 954
  • Cコード C0098

出版社内容情報

希望に満ちた風が小径に吹く風を先導する。
来たるべきさまざまな出来事、さまざまな発見、
制約のない時間を想像するだけで幸せに満たされる。
旅は出発するずっと前から、はじまっている――。

フランスの社会学者が、〈歩いて移動する〉という行為と、
そこから生まれる幸福感について味わい深い文章でつづった一冊。
「歩くこと」「旅すること」について書かれた古今東西の名著からも引用しつつ、
歩き旅の歴史的・文化的な背景についても考察する。
日常から少しだけ離れることで生まれる多彩な視点に気づかされる思索の書!

(本書より)
《ルソーは、その著書『エミール』で旅について言及し、そのことをうまく表現している。
「わたしたちは、都合のいいときに出発する。好きなときに足を休める。うんと歩きたいと思えばうんと歩くし、そう歩きたくなければすこししか歩かない。わたしたちはその土地のすべてを観察する。右へ曲がったり、左へ曲がったりする。わたしたちの心をひくあらゆるものをしらべてみる。どこでも見晴らしのいいところには足をとめる 」
これこそが、歩き旅の大切な哲学であり、その人その人にふさわしい大自然の中での歩き方だ。「私は、歩いている間は永遠の日曜日のように感じていた」と、ドイツの小説家であるヨーゼフ・フォン・アイヒェンドルフは書いている。旅人にとって、明日はつねに別の日で、今日こそが貴重な日なのだ。》

《フランスの旅行作家、シルヴィアン・テッソンは 〝黒い道〟を歩きながら、母親の命をよみがえらせる。……「母のことを思い出していると、突然、母の姿が浮かび上がり、僕をエスコートしてくれた。なぜ亡くなった者の思い出は、風に揺れる木の枝や丘の尾根の連なりのような何でもない光景と結びついているのだろう?」
道を歩きながら抱くはかない幸福感は、かつて大切だったけれども今はこの世にいない親しい者たちの振る舞い、微笑み、笑顔を思い出させる。道歩きは過去をよみがえらせ、自分の生き方を考え直させ、人生のさまざまな瞬間に自分のそばにいてくれた人たちのことを思い出させる。》

内容説明

人間は今や、座ったまま退屈している。歩き旅をこよなく愛するフランスの社会学者が、「歩く愉悦」を多角的に考察した滋味あふれる一冊!―「歩くこと」「旅すること」の可能性をさまざまに深掘りした思索の書!

目次

さあ、行こう
空想のルート
リズム
歩く人類
自分の道を描く
厄介なこと
コンポステーラへの巡礼路
素晴らしい散策
風景は生きている
孤独と同行者
孤立している若者のために
癒やしのために歩く
帰路のメランコリー

著者等紹介

ル・ブルトン,ダヴィッド[ルブルトン,ダヴィッド] [Le Breton,David]
ストラスブール大学教授(社会学・人類学)。フランス大学研究院の上級会員、ストラスブール大学高等研究院の正教授。人間の身体や感覚の変容、青少年の問題行動についての研究に取り組む

広野和美[ヒロノカズミ]
フランス語翻訳者。大阪外国語大学フランス語科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

やいっち

65
読んだ…というか流した感じ。書店で見出した本。「「自分の足」だけを頼りに、ゆっくり自由に旅することで人生を取り戻す」というテーマなどは共感した。だから手にしたのだが、肝心の文章が肌に合わない。何処か説教臭さというか学者臭が漂って、辟易することしばしば。2023/03/01

井月 奎(いづき けい)

45
私は歩くのが大好きです。旅先では見知らぬ町や景色にかこまれて歩き、夜、寝る前には星空の下を歩くのです。命や時間の尊さときらめきを実感します。この本はその楽しみに輪郭を与えてくれて歩き旅へと思いを馳せさせます。歩くことは自分を見つめることであり、旅にでることは自分の帰る場所を見つめることでもあるのです。さて、春になったら旅にでましょう。2023/02/13

no.ma

18
私の場合は散歩なので、歩き旅という大それたことではありませんが、本書に散りばめられた言葉で、歩くことのモチベーションアップになりました。確かに一人で散歩していると、内に秘めた能力が刺激されるような気がします。読書とどこか似てますね。「人間は実際、ただ食べて太るために創造されたのではない。道を歩いてやせ、木々の間を横切り、決して同じものを見ないで、好奇心の中に入り込み、知識を得るためにつくられたのだ。知るとはそういうことだ」(p.41) 本書に引かれていたジャン・ジオノの言葉です。2023/06/04

きゅー

11
フランスの社会学者による歩き旅への讃歌。街なかでの散歩程度のことについては触れられておらず、主として聖地巡礼のような徒歩での長旅が取り上げられている。著者による歩き旅の称揚を補足するように、古今東西さまざまな人物の言葉が引用されている。この引用が多岐にわたっているため、他の作家の著作にも興味を湧くのだが、脚注と参考文献リストの作りがあまりに不親切なのが非常に残念。著者はかつて街歩きについても本を書いたことがあるようだ。長期の歩き旅は現実的に不可能だが、街歩きならいつでもやれる。そちらの本の翻訳が待たれる。2023/10/03

Ducklett21

9
ウォーキングの素晴らしさに関する啓蒙書?僕自身が年初からウォーキングにハマっていることもあり、どこかでおすすめになっているのを見てすぐに読み始めました。ルソーをはじめ多くのウォーキング愛好家たちの言葉をいくつも引用しながら、その素晴らしさを細かく説いてくれます。実際に作者は若者の更生プログラムの一つとしてウォーキングを用いているようです。淡々と歩き続けるうちに自分の内側へ意識が向かっていくことは僕も実感としてあるので、効果はありそうです。出不精の人も読んでいるうちに外へ歩きに行きたくなること間違いなし?!2023/03/08

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