草思社文庫 アスリートは歳を取るほど強くなる―パフォーマンスのピークに関する最新科学

ベルコビッチ，ジェフ【著】〈Ｂｅｒｃｏｖｉｃｉ，Ｊｅｆｆ〉/船越 隆子【訳】

草思社（2022/04発売）

• サイズ 文庫判／ページ数 469p／高さ 16cm
• 商品コード 9784794225757
• NDC分類 780.19
• Cコード C0198

出版社内容情報

アスリートが、加齢を味方につけることで熟年になってなお活躍する秘密に、トレーニング方法、栄養学、心理療法などから迫る。

内容説明

「アスリートは歳を取るほど強い」ことを、科学的に正しいと明らかに。トップの年長アスリートがどのような訓練、回復法、食事を行っているのか取材し、彼らが熟年になっていっそう活躍を続ける謎に迫る。選手だけではなく、スポーツ科学者や心理学者らまで、最新の科学的見地を踏まえたさまざまな知見が盛り込まれている。人生１００年といわれるこの時代のための、老いるほどに強くなる新しいスポーツ科学！

目次

１　熟年アスリートの身体も進化し続ける
２　最も疲労をためない者こそがプロ
３　異なるトレーニングの組み合わせで得られる効果
４　脳をだましてトレーニングの効率化を図る
５　身体の「癖」を科学して怪我を減らす
６　遺伝的要因は肉体の運命を決めるのか？
７　精神の落ち着きとともに増す安定性
８　試合の速度を決めるのは身体ではなく心
９　選手寿命を延ばす栄養学のリアル
１０　熟練アスリートが求める運動後の回復メソッド
１１　スポーツ寿命の極限―「修復」「取り替え」「若返り」

著者等紹介

ベルコビッチ，ジェフ［ベルコビッチ，ジェフ］ ［Ｂｅｒｃｏｖｉｃｉ，Ｊｅｆｆ］
ジャーナリスト。『Ｆｏｒｂｅｓ』シニアエディター、ビジネス誌『Ｉｎｃ．』サンフランシスコ支局長を経て、『Ｌｏｓ　Ａｎｇｅｌｅｓ　Ｔｉｍｅｓ』ビジネス記事担当副編集長

船越隆子［フナコシタカコ］
１９５７年徳島県生まれ。東京大学文学部英文科卒業（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[ともブン]

スポーツの種類によってピークとされる年齢は上下があるけれど、それを超えてなお第一線で活躍する様々な選手たちがどのようなトレーニングをしたり何に気をつけながら回復や摂食しているのかなど興味深く読んだ。量よりも質、怪我が最大の敵、どれだけ前向きに心からスポーツを楽しめるか、回復医療の最先端とは、など想定しうる限りの要素を学ぶことができた。現時点では眉唾と思われるものの中には将来的に再発見されるものもあるかもしれないと思うとよりわくわくする。他者（若者）犠牲に成り立つ不老追求までは行き過ぎ、との姿勢にも同意。

2023/05/30

[totssan]

　スポーツも若ければいいというわけではない、ということで少し励みが得られる本だった・・・。近年さらにアップデートされたトレーニング、食事、検査、リハビリ技術の内容を楽しみつつ、結局はラストの、著者による簡潔なまとめ、これに尽きる本でもあった・・・。まだまだパフォーマンスのピーク到達前の趣味があるぞ、と勝手にやる気が出る次第。芸術系ならあり得るのでは？（運動系はやはり限度というものがあるので）

2023/03/14