歴史の鑑定人―ナポレオンの死亡報告書からエディソンの試作品まで

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歴史の鑑定人―ナポレオンの死亡報告書からエディソンの試作品まで

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  • サイズ 46判/ページ数 400p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784794225252
  • NDC分類 209.04
  • Cコード C0022

出版社内容情報

彼の鑑定品には、本物の歴史が宿っている。

当代きっての史料文書の鑑定家であるネイサン・ラーブ。
彼はこれまでに、ナポレオンの死亡診断書や、エディソンの試作品、
JFKが暗殺された際の遺体のやり取りについて録音された音声テープなど、
歴史の一大局面に立ち会った品を数多くやり取りしてきました。
そのような貴重な品々を取り扱ってく中で、著者は故人の名誉にかかわる課題や
政治的な思惑など、単なる商売としてのやり取りを越えた、
壮大なドラマの中に巻き込まれてゆきます。
歴史の細部が宿った遺品にまつわる数々の物語について、
自身の鑑定家としての成長とともに語る、新たな形の歴史ノンフィクション。

<目次より>
第一部 見習い時代
第1章 子どもの頃:ベーブ・ルースとセオドア・ルーズヴェルト 
第2章 父から学んだこと
第3章 どんな価値があるのか
第4章 黄金勲章、シルクハット、銀の水差し
第5章 オークションという勝負
第6章 贋作の世界
第7章 素顔のロナルド・レーガン

第二部 至宝を求めて
第8章 ワシントンの測量図の謎
第9章 指揮をとる
第10章 ナポレオンの死亡報告
第11章 来歴、つまりこれはどこから出てきたのか
第12章 トマス・エディソンとアルバート・アインシュタイン
第13章 「女性を社会で大切にすべき存在とお考えなのは承知しております」
第14章 トマス・ジェファソンの図書室
第15章 ジョン・F・ケネディの録音テープ

第三部 歴史の持つ意味
第16章 マーティン・ルーサー・キングが遺したもの
第17章 アンドルー・ジャクソンと涙の旅路
第18章 ナチス・ドイツからひそかに持ち出す
第19章 金鉱脈

内容説明

当代きっての世界的な鑑定家が、これまでに売買してきた歴史的偉人たちの遺品について語り、知られざる世界史の断片を明らかにする!

目次

第1部 見習い時代(子どもの頃:ベーブ・ルースとセオドア・ルーズヴェルト;父から学んだこと;どんな価値があるのか;黄金勲章、シルクハット、銀の水差し;オークションという勝負;贋作の世界;素顔のロナルド・レーガン)
第2部 至宝を求めて(ワシントンの測量図の謎;指揮をとる;ナポレオンの死亡報告;来歴、つまりこれはどこから出てきたのか;トマス・エディソンとアルバート・アインシュタイン;「女性を社会で大切にすべき存在とお考えなのは承知しております」;トマス・ジェファソンの図書室;ジョン・F・ケネディの録音テープ)
第3部 歴史の持つ意味(マーティン・ルーサー・キングが遺したもの;アンドルー・ジャクソンと涙の旅路;ナチス・ドイツからひそかに持ち出す;金鉱脈)

著者等紹介

ラーブ,ネイサン[ラーブ,ネイサン] [Raab,Nathan]
世界で最も知識と経験のある史料文書の専門家の一人。史料文書の鑑定、復元を専門としている。鑑定業者ラーブ・コレクション代表。Forbesなどの雑誌で歴史コラムも執筆

バール,ルーク[バール,ルーク] [Barr,Luke]
元Travel+Leisure誌の編集者

冬木恵子[フユキケイコ]
岡山大学文学部史学科卒業。20世紀終盤の一時期を米国ニューヨークで過ごし、様々な美術館や博物館を訪れて心の糧とした(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

くさてる

20
世界的な歴史文書の鑑定人である著者がこれまでの経験をもとに書き下ろした一冊。ただ単に珍しい文書、有名人のかいたものというだけでなく、その内容や歴史的背景に至るまでを理解したうえでの鑑定という流れはさながらミステリ小説のような読み応えで面白かった。いちばん切なかったのは、ナチのユダヤ人迫害から逃れてアメリカにやってきた学者がまさに命がけで保存していた数々の文書について触れた章。歴史に詳しくないわたしでも読みやすい面白さでした。2022/01/22

tom

18
この本の著者、数カ国語を読み書きできると書いているけれど、古い手書き文書を読めるというだけで驚き。売り買いする文書の中にはアインシュタインの手紙が含まれているのだけど、相対性理論を理解したうえで、手紙の真贋を判断する(私は、つい最近、ようやく相対性理論の枠組みを知ったばかり)。知識をきちんと蓄えて、それを活用。こういうところまで知識をインプットしている。そしてまた、古い文書の歴史的価値とそこに含まれる事実とロマンの兼ね合いまで考えてお仕事をする。プロというのはすごいと驚きながらもサラリと読了した本でした。2021/09/20

岡本正行

7
アメリカでの古物商、日本でも、それなりの商売になっているのだろうか。茶道具でもいい物は、高価らしい。それを狙って偽物を高く売りつける。専門家として営業している古物商だから価値はわかり、鑑定眼も養っているとはいえ、有名人の手紙、筆跡とか内容とか、歴史的な、また内容的なことで真贋を極めるのは難しいこと。父親が始めた商売、見様見真似と勉強・努力で、引き継いでいくのは大変なこと。ひとつ間違えば破産、どの仕事でも同じことがいえる。危ない橋だが、好きなら、いい仕事ではある。2021/09/17

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