出版社内容情報
贅沢、豪奢、快楽を満喫した人生!
世界の大富豪たちはいかにして資産を築き、いかにして蕩尽したのか。
何のために働き、何を貴び、何を信じたのか――。
稀代の散文家がライフワークとする近現代人物評伝。
一読忘れ難い、鮮烈なエピソードを満載して、孤独で、恐ろしく、愉快な傑物たちの風貌を描く。
アルフレート・クルップ/アルフレッド・ノーベル/大倉喜八郎/ジョン・D・ロックフェラー/渋沢栄一/ルイス・C・ティファニー/高峰譲吉/御木本幸吉/ヘンリー・フォード/小林一三/パブロ・ピカソ/五島慶太/ココ・シャネル/正力松太郎/谷崎潤一郎/梅原龍三郎/石橋正二郎/長尾よね/チャールズ・チャップリン/遠山元一/ポール・ゲティ/山崎種二
【「はじめに」より】
この本で取り上げた大富豪は、こうした時代の大きなうねりの中にチャンスを見出し、
自らの才能で巨万の富を築き上げた人々である。
一体彼らはその富に見合った人生を送れたのだろうか。
分限者(ぶげんしゃ)という言葉がある。
今ではほとんど使われなくなり、どこかの地方の方言だと思っている人もいるようだが、
江戸時代から使われている正当な日本語である。
「金持ち」、「富豪」という意味で使われるが、そもそもは、
「自分の身分がどれくらいで、どれくらいの金が使えるのか限度を知っている者」である。
金を稼ぐのにはもちろん才能が必要だが、金を使うのにもまた才能が必要だ。
もしかしたら、稼ぐよりも使うことのほうが難しいかもしれない。
金をいかに稼いだかよりも、金をいかに使ったか、そちらのほうにこそ、
その人間の人間性は色濃く出ているように思う。
内容説明
豪奢な生涯!贅沢、豪奢、快楽を満喫した人生。世界の大富豪たちはいかにして資産を築き、いかにして蕩尽したのか。何のために働き、何を貴び、何を信じたのか―。稀代の散文家がライフワークとする近現代人物評伝。一読忘れ難い、鮮烈なエピソードを満載して、孤独で、恐ろしく、愉快な傑物たちの風貌を描く。
目次
アルフレート・クルップ
アルフレッド・ノーベル
大倉喜八郎
ジョン・D.ロックフェラー
渋沢栄一
ルイス・C.ティファニー
高峰譲吉
御木本幸吉
ヘンリー・フォード
小林一三
パブロ・ピカソ
五島慶太
ココ・シャネル
正力松太郎
谷崎潤一郎
梅原龍三郎
石橋正二郎
長尾よね
チャールズ・チャップリン
遠山元一
ポール・ゲティ
山崎種二
著者等紹介
福田和也[フクダカズヤ]
1960年、東京都生まれ。批評家。慶應義塾大学環境情報学部教授。慶應義塾大学大学院修士課程修了。1993年『日本の家郷』で三島由紀夫賞、1996年『甘美な人生』で平林たい子文学賞、2002年『地ひらく 石原莞爾と昭和の夢』で山本七平賞、2006年『悪女の美食術』で講談社エッセイ賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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