草思社文庫<br> 「自然」という幻想―多自然ガーデニングによる新しい自然保護

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草思社文庫
「自然」という幻想―多自然ガーデニングによる新しい自然保護

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  • サイズ 文庫判/ページ数 382p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784794225153
  • NDC分類 519.8
  • Cコード C0140

出版社内容情報

人間の影響の排除に固執する自然保護はカルトであり科学的・費用対効果的に不可能な幻想。幅広い自然のあり方を認める新しい保護の形

内容説明

自然を「元来の姿」に戻そうとしてきた自然保護活動。外来種を徹底的に駆除、手つかずの自然から人間を遠ざけ、人工物を撤去…。しかし、それで本当に、地球の自然が守れるのか?著者は「手つかずの自然こそ至高、自然を元の姿に戻すべき」というこの価値観が、じつはアメリカでつくり出された「カルト」であり、科学的にも、費用対効果からも、実現不可能な幻想であると、世界各地の実例から示していく。自然を「かくあるべし」と限定してきた過去の自然保護のあり方を批判し、自然をもっと多面的なものととらえ直して、多様な現実的目標設定の下で自然を創り出す「多自然ガーデニング」を提案する。

目次

第1章 自然を「もとの姿に戻す」ことは可能か
第2章 「手つかずの自然」を崇拝する文化の来歴
第3章 「原始の森」という幻想
第4章 再野生化で自然を増やせ
第5章 温暖化による生物の移動を手伝う
第6章 外来種を好きになる
第7章 外来種の交じった生態系の利点
第8章 生態系の回復か、設計か?
第9章 どこでだって自然保護はできる
第10章 自然保護はこれから何をめざせばいいか

著者等紹介

マリス,エマ[マリス,エマ] [Marris,Emma]
サイエンスライター。自然、人々、食べ物、言語、書籍、映画などについて執筆。数年間記者として勤務していたネイチャー誌のほか、ナショナルジオグラフィック、ニューヨークタイムス、ワイヤード、グリスト、スレート、オンアースなどの雑誌・新聞に寄稿している。ワシントン州シアトル出身、オレゴン州クラマスフォールズ在住

岸由二[キシユウジ]
慶應義塾大学名誉教授。生態学専攻。NPO法人代表として、鶴見川流域や神奈川県三浦市小網代の谷で“流域思考”の都市再生・環境保全を推進。鶴見川流域水委員会委員

小宮繁[コミヤシゲル]
翻訳家。慶應義塾大学文学研究科博士課程単位取得退学(英米文学専攻)。専門は20世紀イギリス文学。2012年3月より、慶應義塾大学日吉キャンパスにおいて、雑木林再生・水循環回復に取り組む非営利団体、日吉丸の会の代表をつとめている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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アナクマ

23
自然状態の自然環境とは何か。そもそも私たちは、どういう状態の自然を望むのか。1章_もとの姿の、2章_手つかずの、3章_原始の、と、考え得る「自然な自然」をそれぞれに考証し、解体してゆく。それは幻であり、あるとしてもそれは定常状態/動的平衡状態のものであると。◉とんで10章の結論。「あらゆる状況に有効な唯一の最終目標は存在しない。人々が協力して…議論するしかない」つまり合理的な合意形成を。◉ところで著者は里山概念をご存知かどうか。自然征服文化に対置された原初志向と、里山文化とを念頭において残りを読みたい。2021/07/16

YO)))

17
人間を除外した「手つかずの自然」なるものが完全な幻想であることが書かれている。 有史以前から人類は大型動物の絶滅に関わってきたし、先住民たちは大規模な土木工事を行ってきた。 にも関わらずアメリカ人が、彼らが大陸を”発見”した時点の自然を「取り戻すべき基準」としたのはある種のカルトに過ぎないと。2021/07/07

5
エマ・マリス著、岸由二、小宮繁訳の「自然という幻想-多自然ガーデニングによる新しい自然保護-」を読み終えました。生態系保護について、人口に膾炙している考えとは違った角度からその方策を提言している本です。本書の主な主張は、自然を過去の姿に戻そうとするその過去の時点を定めることは不可能だということである。(これだけでは何を言っているか分からないかもしれないから、ぜひ読んでみてほしい。かなり骨太な本だが。)私の感想としては、二元論で語れる問題ではないなという何とも薄っぺらいものであった。(文字数で表現しきれない2022/12/28

カエル子

4
『自然って何だろうか』からの抜粋2冊目。「手つかずの自然」なんてものはほぼないと考えるべきだとする根拠を丁寧にさらっていきながら、結局は日々の暮らしの背景にあるちょっとした自然にこそ目を向けるべきだと人類に迫る、読む人によっては“挑戦的な内容”に映るであろう新しい自然保護論。『地球の論点』と同様、「主張は変えて良い」というメッセージも込められている。生態学者や生物学者という生業の人たちが拠り所とする「主張」を変えるのは難しいというか不可能な気もするが、それを乗り越えてがんばっている人たちも紹介されてます。2022/05/18

takao

1
ふむ2022/03/17

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