出版社内容情報
独特のユーモアを湛えた戦争小説で知られた著者が、肉親の死や儚い恋愛の記憶を辿りつつ運命の不可解を思う。
内容説明
芥川賞作『プレオー8の夜明け』、戦争文学三部作など多くの名作を残し、平成14(2002)年に世を去った著者が、急逝によって中断されるまで綴りつづけた回想録。死別した母と妹の思い出、学生時代の「悪い仲間」たちとの交流、戦場での悲惨な体験など、若者時代に体験したさまざまなできごとの記憶をひとつずつ丁寧に呼び起こしながら、ユーモラスななかに哀愁のこもる文章で、人生の不可解と不条理を思う。
著者等紹介
古山高麗雄[フルヤマコマオ]
1920年、朝鮮新義州生まれ。2002年没。旧制第三高等学校文科丙類中退。42年に召集され、東南アジア各地を転戦。47年復員。河出書房など出版社勤めを経て、雑誌「季刊藝術」の編集に従事。70年『プレオー8の夜明け』で芥川賞、94年『セミの追憶』で川端賞、2000年『断作戦』『龍陵会戦』『フーコン戦記』の戦争文学三部作で、菊池寛賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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