1932年の大日本帝国―あるフランス人記者の記録

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1932年の大日本帝国―あるフランス人記者の記録

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  • サイズ 46判/ページ数 360p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784794224774
  • NDC分類 210.7
  • Cコード C0021

出版社内容情報

日本はどこへ向かっていたのか?
満洲事変の翌年、日本を取材するために来日した『ル・プチ・パリジヤン』紙の特派員
アンドレ・ヴィオリスは、当時、若手将校から崇拝の的になっていた荒木貞夫(陸相)のほか、
平沼騏一郎、安部磯雄らとも対面し、そのやりとりを含む日本人の肉声を記録した
ルポ(Le Japon et son empire

内容説明

満洲事変の翌年、日本を取材するために来日した「ル・プチ・パリジヤン」紙の特派員アンドレ・ヴィオリスは、当時、若手将校から崇拝の的になっていた荒木貞夫(陸相)のほか、平沼騏一郎、安部磯雄らとも対面し、そのやりとりを含む日本人の肉声を記録したルポを1933年に刊行した。本書はその全訳に詳細な注を付した一冊である。五・一五事件による政党政治の終焉を目の当たりにしたフランス人は、岐路に立つ日本社会をどのように捉えたのか。風雲急を告げる時代の空気を今日に伝える貴重な記録である。

目次

上海から横浜への途上
日本の世論と上海「事変」
日本軍の領地、満洲
多様な顔をもつ東京
国家主義運動はどのようにして生まれ、発展したのか
文民政府に対する軍人の叛乱
軍の謀略と政治家の暗殺
国会議員はどのようにして民衆に愛想を尽かされたのか
時代の寵児たちのもとで
日本の青年将校とは何か、そのめざすものは何か
石垣の内側におられる方
社会主義からファシズムへ
ファシズムと無産政党
ファシズム団体を訪ねまわって
日本の産業の危機
日本の成金
日本の労働者のみじめな境遇
日本の農民の激しい貧困
あふれだす日本人
時期尚早だったクーデターと陸軍省
日本はどこへむかうのか

著者等紹介

ヴィオリス,アンドレ[ヴィオリス,アンドレ] [Viollis,Andr´ee]
1870年生まれ。20世紀前半(とりわけ両大戦間)に活躍した女性ジャーナリスト兼ルポルタージュ作家で、社会主義やフェミニズムに惹かれながらも、幾度となく戦争や紛争地域に飛び込み、10冊ほどのルポルタージュ作品を残した。1950年没

大橋尚泰[オオハシナオヤス]
1967年生まれ。早稲田大学仏文科卒。東京都立大学大学院仏文研究科修士課程中退。現フランス語翻訳者、ことわざ学会理事。歴史と文学の中間領域に興味をもつ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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NoControl

10
1知識人から陸軍重鎮まで、色々な層の満州事変直後の国民の声を知れる。貧富の差の拡大、長引く不況による閉塞感に対して、満州事変はそれを打破しうる手段であり、国全体としては歓迎するムードがあったことが伺える。その一方で軍国主義の到来には危機感を抱く声もあったと。訳者も解説で記しているが、著者に人種差別的な傾向と思想の偏りがあるので、書いてあること丸呑みは危険な気がする。取材対象の一人が言っていた、「このまま国がジリ貧になる位なら、戦争で当たって砕けた方がマシ」の意の発言は果たして国民のどの程度が思っていたか?2021/09/23

スプリント

10
やや偏りがあるが、当時の欧米から見た日本の印象がわかり興味深い。2021/02/06

くらーく

3
解説だけでも良いかな。本文はかなり冗長な感じがする。当時の雰囲気は良くわかる。全般にぎすぎすした感じ。貧富の差が激しい。特に農村の悲惨さは、もう限界に近いのでは。世界的に不況なので仕方ないけど、政治と軍の現実離れしたような雰囲気がちらほら。まあ、イデオロギーがぶつかり、寛容性が足りない時代だったのだろうね。 5・15事件で犬養首相が殺害されても世間の冷たいと言うのもねえ。 総合的に当時の雰囲気から言って、白色人種国家とシナに対して、戦争を挑み負けても仕方ない、それが日本の心意気だったようで。判官贔屓かね。2020/11/28

Isamash

2
フランス人女性ジャーナリストによる1932年日本の滞在ルポ。この時代の日本をこれ程鮮明に描写した著作は初。著者と共に謎の日本帝国探究に知的興奮。取材対象が荒木貞夫陸軍大臣から青年将校、左翼に右翼、中小企業経営者、学者、判事、駐在武官、フランス留学経験者等、実に幅広く感心させられる。満洲利権を断固維持しようとする世論、三井及び三菱に支配される議会政治への不信、欧米への反感、五一五事件起こした青年将校への共感等、ファシズムと破滅への流れが満載。戦前戦後で不変の流れに身を委ねる日本社会の共通性を痛感させられた。2021/05/01

貴船綏子

1
当時の日本人の言動が垣間見れる。中国が嫌がらせをすると文句言い、西洋に染まったところから日本回帰するんだ!とか今でも似たような事言ってるな。軍縮前なら米に勝てたと言う人達がいたようだけど、どの時点でやっても負けてたよ。2022/07/05

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