都市で進化する生物たち―“ダーウィン”が街にやってくる

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都市で進化する生物たち―“ダーウィン”が街にやってくる

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  • サイズ 46判/ページ数 352p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784794224590
  • NDC分類 468
  • Cコード C0045

出版社内容情報

進化はいま、都市で起きている!生物学の新常識がここにある。

進化とは、「手つかずの自然で、何千年もかけて起こるもの」、ではなかった!
人間が自分たちのためにつくったはずの都市が、
今では生物たちにとって〈進化の最前線〉になっている。
都市には生物にとって多様な環境を提供できる余地があり、
しかも地球上の多くの場所が都市化されており、?
都市こそが生物の進化を促す場所になっているのだ。

飛ばないタンポポの種、化学物質だらけの水で元気に泳ぐ魚、足が長くなったトカゲ……
私たちの身近でひそかに起こっている様々な進化の実態に迫り、
生物たちにとっての都市のあり方を問い直す。

内容説明

「進化とは、手つがずの自然で、何千年もかけて起こるもの」、ではない!地球が広範囲にわたり都市化された今、人間のためにつくられた都市も、生物から見れば森林などと等しい「自然」環境であり、むしろ多様な環境を内包する都市は、生物にとって進化を促す場所となっているのだ。そんな我々の身近に起きている様々な進化の実態に迫り、生物にとっての都市の価値を問い直す。生物学の新常識がここにある。

目次

はじめに 都市生物学への招待
1 都市の暮らし
2 都市という景域
3 都市は出会いだ
4 ダーウィン的都市
おわりに 都市で生物を進化させるために

著者等紹介

スヒルトハウゼン,メノ[スヒルトハウゼン,メノ] [Schilthuizen,Menno]
1965年生まれ。オランダの進化生物学者、生態学者。ナチュラリス生物多様性センター(旧オランダ国立自然史博物館)のリサーチ・サイエンティスト、ライデン大学教授

岸由二[キシユウジ]
慶應義塾大学名誉教授。生態学専攻。NPO法人代表として、鶴見川流域や神奈川県三浦市小網代の谷で“流域思考”の都市再生・環境保全を推進。鶴見川流域水委員会委員

小宮繁[コミヤシゲル]
翻訳家。慶應義塾大学文学研究科博士課程単位取得退学(英米文学専攻)。専門は20世紀イギリス文学。2012年3月より、慶應義塾大学日吉キャンパスにおいて、雑木林再生・水循環回復に取り組む非営利団体、日吉丸の会の代表をつとめている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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アナーキー靴下

67
タイトルから、インド都市部に現れるヒョウや、人里に出没するクマ等、人間の生活圏に入ってきて順応した、的な話を想像したが、そんな話とは次元の違う、言葉通り「進化」する動物の話だった。豊かな場所だったからこそ繁栄する都市となり、道路や建造物に分断されながらも、自然の多様性はパッチ状に残る。そうした都市環境が生物の遺伝子プールを分裂させ、環境適応への好機となり、観測可能な期間で進化に立ち会う可能性に繋がる、という話は目から鱗。人間と他の生物の境界線を排した視点は刺激的で、外来種についての見方も刷新された。良書。2021/04/06

Sakie

17
「人間vs.自然」ではなく、自然の一部であるところの人間が殖えすぎただけ。まあ、そうなのだろう。しかし人間が余りに早く大規模に環境を改変してしまった事実への私の青臭い罪悪感は拭えない。多数の種は適応できずに絶滅するのであり、他方、一部の種はその改変速度と競うように遺伝子を変化させて生存の道を探る。私にそのダイナミクス全体が捉えきれていないのは確かだ。仰天したのは、タバコの吸い殻を持ち帰って巣のダニ除けにする鳥。そしてPCBに汚染された湾で生き抜く生物。目を皿にして会社の周りを毎朝掃除する私は何なのだろう。2022/02/07

みやび

12
日々拡大していく都市と減少していく自然。その中で生物達は生き残る為厳しい環境の中で生存選択をし進化してゆく。日常でよく目にする鳥や昆虫も人間達が知らないうちに我々の作り出した都市に合わせて生態を変化させ適応している。適応出来なかったものは死に絶え進化に成功したものは生き残る。たとえ人間達が汚染した環境の中でも。小さな生き物達の寿命は短い。人が一生を終える間に何十世代、何百世代と入れ替わる。自分の命を終えても次の世代が生き残れるように微かな変化を残してゆく。その逞しさに感動を覚えた。2025/02/02

海星梨

11
タイトルに惹かれて借りてきたけど、面白かった〜。人為的な都市を一つの生態系としてみなす理由から丁寧に書いてあるので、はよ本題に入って! とかも思うけど、都市進化の具体例もたくさんあるので満足! 道路で断絶され、公園や庭ごとに一つの生態系(遺伝子的に断絶されたグループ)が確認される。遺伝子プールが少なくなるという欠点もあるけど、総数が少ないからこそ環境変化や病気の蔓延があったときに適応した遺伝要因がすぐに広まる利点もある、というのが斬新。2023/10/01

DEE

11
進化は過去に自然の中で進んだと自分は考えがち。でも現在進行中だしスピードも上がっている。 著者の指摘のように都市には小規模ながら様々な環境がある。個人の庭、屋上庭園、ブロックの隙間、街路樹の植込みetc. そんな環境でもそこだけに適応した種が生まれてきているのには驚かされる。 自然は大切だし必要以上に破壊してはならないけど、人間活動のためにはどうしても作り替えていかなくてはならない。80億の人間がみんなで木の実を採って生きていくわけにはいかないし。 そして他の生き物もきっと姿形を変え適応していくのだろう。2020/09/07

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