砂と人類―いかにして砂が文明を変容させたか

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砂と人類―いかにして砂が文明を変容させたか

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  • サイズ 46判/ページ数 400p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784794224446
  • NDC分類 569.8
  • Cコード C0020

出版社内容情報

人類社会を形作るもの、それは「砂」。
その砂はいま、地球から姿を消そうとしている……


私たちの暮らす建物、通勤する道路。携帯電話、シェールオイル。
現代人に不可欠なこれらのものはすべて「砂」からできている、
または砂がなければ得られないものだ。
この身近過ぎて普段意識さえしない小さな物質は、
実際には世界で最も消費され、必要とされる物質である。
その砂と人間長きにわたる付き合い、とくにこの数百年の
砂なくしてはあり得なかった発展―20世紀のコンクリートの発明と、
21世紀のデジタル技術―を紐解きながら、
いま砂が瀕している危機を見つめる。
体当たりの取材と詳細なデータをもとに圧巻の筆致で描く、
瞠目の本格ノンフィクション。


<内容より>
■第一部 砂はいかにして20世紀の工業化した世界をつくったのか
都市の骨格
善意で舗装された道はどこに続くのか
なんでも見えるようにしてくれるもの

■第二部 砂はいかにして21世紀のグローバル化したデジタルの世界をつくったのか
高度技術と高純度
フラッキングを推し進めるもの
消えるマイアミビーチ
人がつくりし土地
砂漠との闘い
コンクリートの世界征服
砂を越えて

内容説明

建物、道路、コンピューターチップ、石油や天然ガスの採掘―砂は、世界で最も重要な固体であり、現代文明の土台をなす物質である。人類が砂なしでは生きていけなくなるまでに、なにがあったのか。砂によって我々が直面している問題とは?文明を支える砂よりも頑丈な土台はあるのか?一粒の砂から浮かび上がる、人類社会の全体像。

目次

世界で最も重要な固体
第1部 砂はいかにして20世紀の工業化した世界をつくったのか(都市の骨格;善意で舗装された道はどこに続くのか;なんでも見えるようにしてくれるもの)
第2部 砂はいかにして21世紀のグローバル化したデジタルの世界をつくったのか(高度技術と高純度;フラッキングを推し進めるもの;消えるマイアミビーチ;人がつくりし土地;砂漠との闘い;コンクリートの世界征服;砂を越えて)

著者等紹介

バイザー,ヴィンス[バイザー,ヴィンス] [Beiser,Vince]
ジャーナリスト。カリフォルニア大学バークレー校の出身で、現在ロサンゼルスで暮らしている

藤崎百合[フジサキユリ]
高知県生まれ。名古屋大学理学部物理学科卒業。同大学大学院人間情報学研究科にて博士課程単位取得退学。技術系企業や図書館での勤務を経て、技術文書や人道支援活動に関する資料の翻訳、字幕翻訳などに携わってきた。近年は、科学や映画に関する書籍の翻訳が中心となっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

やいっち

66
「人類社会を形作るもの、それは「砂」。 その砂はいま、地球から姿を消そうとしている…… 私たちの暮らす建物、通勤する道路。携帯電話、シェールオイル。 現代人に不可欠なこれらのものはすべて「砂」からできている、 または砂がなければ得られないものだ。」 2023/10/07

けんとまん1007

48
石油が戦略的な位置にあることは変わらない。それプラス、21世紀は水がそこに加わるということは、耳にしていた。しかし、この本を読んで、さらに、砂の占める位置がとんでもないことだとわかった。道路、建造物の素材、埋め立て用資材としてだけなく、研磨を筆頭に、その利用される範囲の広さと、今の時代の製造物へのかかわりが半端ない。結果として、汚染・温暖化だけなく、環境破壊にもつながっている。しかも、そこに関わる人の視点は、今さえよければ・自分さえよければ・・のまま。これでな、石油・水・砂の三重苦だ。2021/01/23

ゲオルギオ・ハーン

33
人と砂の壮大な歴史を思わせるタイトルだが、コンクリートの登場が人類や地球環境へ与えた影響を語る一冊。コンクリートについての知識があったので読みやすかった。コンクリートで建てることで耐火性があり、頑丈な建物が建つようになったが、それは街並みの画一化と砂不足をもたらすことになった(骨材として使える砂にも条件があるので)。砂が多く使われるということは砂浜の減少にもつながるという構図。では、再利用や人工で作ればいいかというとそれではコストが上がるという厄介な状況にある。ここで話が止まるのでちょっと消化不良だった。2022/10/28

evifrei

25
コンクリート・アスファルト・ガラス―。これらは現代文明の象徴であると同時に、文明を発展させた必要不可欠な要素であるが、全ては「砂」に由来する。我々は「砂」により発展し現在の生活を営んでいるが、砂の採掘を巡って殺人などの残酷な暴力も日々発生している。日本中を網羅する道路にどれだけの砂が用いられるか考えた事もなく、砂が生み出した文化を当たり前の様に享受していたが、その皺寄せは発展途上国や貧困層に向けられている。本書を読むまで想像すらしなかった無知を反省すると同時に、砂がもたらす恩恵の有限さを改めて思い至った。2020/09/10

てつJapan

16
【とても良かった】読友さんの感想で読みました。予想以上に良かった。砂の争奪戦が世界で起こっているということに驚愕しました。砂漠に行ったらいっぱいあるじゃない、という感覚は大いなる間違いのようです。砂を使った産業(コンクリート・半導体)から砂の生産をめぐる環境破壊まで多方面にわたって記した質の高いノンフィクション。2020/12/26

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