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内容説明
鉄道の時刻表、観光地、通貨、言語、パスポートなど。古いガイドブックから見えてくる意外な歴史の実相。
目次
第1章 大日本帝国時代のアジア旅行(昭和初期までのアジア旅行事情;今とは異なるアジア旅行の実践環境;日本人観光客による外地の楽しみ方)
第2章 戦後の日本人によるアジア旅行(海外旅行自由化までの外国渡航事情;日本人のアジア観の移り変わり;旅行ガイドブックの読者層の変化)
エピローグ―旅行ガイドブックの変遷から見えること
著者等紹介
小牟田哲彦[コムタテツヒコ]
昭和50年、東京生まれ。早稲田大学法学部卒業、筑波大学大学院ビジネス科学研究科企業科学専攻博士後期課程単位取得退学。日本及び東アジアの近現代交通史や鉄道に関する研究・文芸活動を専門とする。平成7年、日本国内のJR線約2万キロを全線完乗。世界70ヵ国余りにおける鉄道乗車距離の総延長は8万キロを超える。平成28年、『大日本帝国の海外鉄道』(東京堂出版)で第41回交通図書賞奨励賞受賞。日本文藝家協会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
uniemo
5
戦前は東京発ベルリン行きの鉄道通し切符が買えて時刻表が存在するなんて、時刻表みて通過する駅を考えるだけで楽しい。日露戦争後わりとすぐの戦跡ツアーなんて参加するのも勇気がいりそうだけど、勝利国だったわけだから余裕があったのかな、観光旅行できる程治安良かったのかななど昔のガイドブックを見ることで歴史や当時の風潮が垣間見れるところが面白かった。2019/08/17
やまほら
4
その時代の「ガイドブック」を使って、旅行の姿を描いたもの。約3分の2が戦前、3分の1が戦後。戦前に未知の内容が多いのは当然だが、冗長ではないかと危惧した戦後の部分がかなり面白かった。時々聞く「海外旅行の自由化」の意味もよくわかったし、長い間海外旅行は男性のものだったこと。従って、男性向けの内容が堂々とガイドブックに書かれていたこと等、今の感覚だとちょっとびっくりしてしまう。その他、興味深い内容が盛りだくさんで、『大日本帝国の海外鉄道』と素材は似ているが、これはこれで楽しく読めた。2019/07/21
ozapin
2
ガイドブックは、古くなったといって捨ててはいけなかったのだなあと反省する。ものすごいジャーナルで史料的価値があるのだなあ。2019/08/05
siomin
1
ガイドブックの記述を追っていけば,旅行先をどのように見ていたのがわかる。さらに,東アジアならば明治期から行き来がありガイドブックが現存しているので,現在まで通して比較することができる。そうしてできたのが本冊です。中華民国はある時までパスポート無しでも入国できたというのは興味深いですし,東アジアならば日本語や日本円もある程度通用するというのも注目です。ある時期まで旅行は男ばかりなので,ガイドブックも「男目線」だったとは。それだけ昨今は女性の海外旅行が盛んになったわけですし,さすがに以前はあけすけ過ぎました。2025/03/20
takao
1
ふむ2025/01/06
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