出版社内容情報
『猫の妙術』は、江戸時代の中頃に書かれた「剣術指南本」です。幕末の剣聖・山岡鉄舟は自分の所蔵する他の兵法書は門下に自由に閲覧させていたのに、『猫の妙術』だけは容易に人に見せなかったといいます。
そんな剣聖にとっても唯一無二の一冊だった『猫の妙術』は、剣術指南本でありながらテクニカルなことには一切触れず、ひたすら「心」の問題が掘り下げられている不思議な本でもあります。
一人の剣術家とさまざまな個性の「猫」たちが登場する物語として描かれていますが、そこに含まれている内容を理解するには、老荘思想や禅の知識なども必要になります。
その奥深い教えを現代風の「新釈」によってわかりやすく紹介するのが本書です。原典の物語のセリフや背景を補い、すっきり頭に入る内容になっています。また、より深く理解していただくために、訳者によるガイドもつけてあります。
私たちは人生のさまざまな場面で緊張を強いられる「勝負」に直面します。そんなとき、肩の力を抜いて自然体で臨むことができたら、どんなにいいことでしょうか。この本は、まさにそのための心構えを教えてくれる一冊なのです。
<目次より>
【新釈】
第一章 猫、大鼠の退治に臨む
第二章 古猫、「勝負」と「上達」を語る
第三章 勝軒、「世界」を我がものにす
【解説】
・三匹の猫はなぜ負けたのか
・「無限」に対応できる「技」でなければ勝つことはできな
・「浩然の気」とは何か?
・「作為」をなくす二つの段階
・「道理」は、「技」と一貫している
・すべてが一貫した先にある境地
・「勝ちたがる自分」を殺す
・物事の「とらえ方」の枠組みを外す
・「一」で物事をとらえれば人生の苦しみもなくなる
・「言葉」から「道理」を会得する
【新釈】
第一章 猫、大鼠の退治に臨む
第二章 古猫、「勝負」と「上達」を語る
第三章 勝軒、「世界」を我がものにす
【解説】
・三匹の猫はなぜ負けたのか
・「無限」に対応できる「技」でなければ勝つことはできな
・「浩然の気」とは何か?
・「作為」をなくす二つの段階
・「道理」は、「技」と一貫している
・すべてが一貫した先にある境地
・「勝ちたがる自分」を殺す
・物事の「とらえ方」の枠組みを外す
・「一」で物事をとらえれば人生の苦しみもなくなる
・「言葉」から「道理」を会得する
佚斎 樗山[イッサイ チョザン]
著・文・その他
高橋 有[タカハシ ユウ]
翻訳/解説
内容説明
『猫の妙術』は江戸中期に書かれた剣術指南本です。内容は「ネズミ獲りの名人である古猫が教えを説く」という設定なのですが、そこで語られる教えはきわめて深淵。その奥深い教えを現代風の「新釈+解説」でわかりやすく紹介するのがこの本です。私たちは人生のさまざまな場面で「勝負」に直面します。そんなときに、ドーンと構えていられる心構えを教えてくれる一冊です。
目次
新釈『猫の妙術』(猫、大鼠の退治に臨む;古猫、「勝負」と「上達」を語る;勝軒、「世界」を我がものにす)
『猫の妙術』解説(『猫の妙術』と「老荘思想」;新釈『猫の妙術』ガイド)
著者等紹介
佚斎樗山[イッサイチョザン]
万治2年(1659年)~寛保元年(1741年)。下総国関宿藩の久世家に仕えた。当時の啓蒙書「談義本」を多く書き人気を博す。本名・丹羽十郎右衛門忠明
高橋有[タカハシユウ]
東京都生まれ。文学修士(国文学専攻・専門は漢文学)。幼少期より剣道、空手、柔術、総合格闘技など様々な武術を経験。現在も修行中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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デビっちん
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maito/まいと
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