出版社内容情報
子どもの語彙力を高めるには、「故事成語」がいちばん!
「五十歩百歩」「塞翁が馬」「君子は豹変す」「呉越同舟」……などの少し難しい漢字が使われる慣用句は、中国の故事・昔話などから出来たもので「故事成語」と呼ばれる。言葉の背景にあるエピソードが面白いので子どもにも覚えやすい。
たとえば「四面楚歌」という言葉は「孤立して誰も助けてくれない状況」を言うが、これは有名な項羽と劉邦の戦いの一節で、項羽が敵に取り巻かれて、自軍の楚の歌が四方から聞こえてきたために、もはやこれまでと思ったという話から来ている。「杞憂」という言葉は昔、杞という国の住人が空が落ちて来やしないかと恐れて、空ばかり眺めていたという故事から生まれた。
言葉の背景となっている故事を楽しい絵と齋藤先生による丁寧な解説で理解しやすいようにした、子どもの語彙力を高め、国語力をつけるための最適の絵入り解説書。
はじめに――故事成語で豊かな表現を身につけよう!
1 愚公 山を移す―― あきらめずに努力すれば、いつか実現する!
2 杞憂――ビビりすぎはよくないよ!
3 孟母三遷――伸びていくには環境が大事!
4 株を守りて兎を待つ――「たまたま」うまくいっても、「次も」とはかぎらない!
5 五十歩百歩――ドングリの背くらべはやめよう!
6 青は藍より出でて藍より青し―― 先生を超えるんだという気持ちを持とう!
7 蛍雪の功――やる気が一番、言い訳は禁止!
8 朝三暮四――口先だけの人にだまされないようにしよう!
9 顰に倣う――真似すればいいというものじゃない!
10 虎の威を借る狐――ひとの力を借りて威張るのはよくないよ!
11 破天荒――誰もやったことがないからといって、あきらめるな!
12 将を射んとせば先ず馬を射よ―― 急いては事をし損じる!
13 推敲――読み返すクセをつけよう!
14 李下に冠を正さず――人にあやしまれるようなことはしない!
15 蝸牛角上の争い―― つまらない争いはやめよう!
16 三十六計 逃ぐるに如かず――逃げるが勝ちだってあるんだ!
17 井の中の蛙 大海を知らず――せまい世界で天狗でいていいの?
18 蛇足――やらなければよかったのにね!
19 登竜門――ここを突破すれば飛躍が待っている!
20 青天の霹靂――想定外でビックリだ!
21 白眉――挑戦するなら一番をめざせ!
22 塞翁が馬――何が幸いするかわからない!
23 画竜点睛――仕上げを怠ると台なしなんだ!
24 君子は豹変す――いいことはすぐに変わっていいんだ!
25 逆鱗に触れる―― 人に意見するときには注意しよう!
26 漁夫の利――争ってばかりいると、いいとこ取りされる!
27 矛盾――言ってることと、やってることが違っていない?
28 他山の石――人の振り見て、わが振り直せ!
29 臥薪嘗胆――いまはがまんのとき。その間に力をつけるんだ!
30 背水の陣――後はないと思って踏ん張ろう!
31 呉越同舟――ライバルと協力して突破しよう!
32 四面楚歌――ひとりぼっちでもやり抜く!
33 鶏口となるも牛後となるなかれ――小さいグループでリーダーをめざそう!
34 枕を高くして臥す――備えあれば心配なし!
35 先ず隗かいより始めよ――言い出したことは率先してやる!
36 燕雀安んぞ鴻鵠の志を知らんや――大きな志で夢をかなえよう!
37 羮に懲りて膾を吹く――一回の失敗で用心しすぎはダメ!
38 石に漱ぎ 流れに枕す(漱石枕流)――負け惜しみも、ときには面白い!
39 刎頸の交わり――晴らしい友はすぐにはできないんだ!
40 三顧の礼――人の心を動かすには何度もお願いしよう!
41 怒髪 天を衝く―― 約束を守らないととんでもないことになる!
42 食指が動く―― いろんなことに興味を持とう!
43 内平外成――心がおだやかだと態度に現れるんだ!
44 飛耳長目――広い視野、鋭い感覚で世の中を観察しよう!
45 合従連衡――仲良くする相手はよく考えて決めよう!
46 胡蝶の夢――短いからこそ目いっぱい生きよう!
あとがき 言葉が豊かになれば見える世界が変わる!
齋藤 孝[サイトウ タカシ]
著・文・その他
丸山 誠司[マルヤマ サトシ]
イラスト
内容説明
こどもの「語彙力」を高める。それには「故事成語」が一番だ。「五十歩百歩」「塞翁が馬」「君子は豹変す」「呉越同舟」…などの慣用句、故事成語は由来が中国の故事・昔話にあり、背景のエピソードが面白いので覚えやすい。こどもの語彙力を高め、国語力をつけるために格好の絵本。
目次
愚公山を移す―あきらめずに努力すれば、いつか実現する!
杞憂―ビビりすぎはよくないよ!
孟母三遷―伸びていくには環境が大事!
株を守りて兎を待つ―「たまたま」うまくいっても、「次も」とはかぎらない!
五十歩百歩―ドングリの背くらべはやめよう!
青は藍より出でて藍より青し―先生を超えるんだという気持ちをもとう!
蛍雪の功―やる気がいちばん、言いわけ禁止!
朝三暮四―目先のことより全体を見ないとね!
顰に倣う―マネすればいいというものじゃない!
虎の威を借る狐―人の力を借りていばるのはよくないよ!〔ほか〕
著者等紹介
齋藤孝[サイトウタカシ]
1960年、静岡県生まれ。東京大学法学部卒業、同大学大学院教育学研究科博士課程を経て、明治大学文学部教授。専門は教育学、身体論、コミュニケーション技法。著書に『身体感覚を取り戻す』(日本放送出版協会、新潮学芸賞)『声に出して読みたい日本語』(草思社、毎日出版文化賞特別賞)など多数
丸山誠司[マルヤマサトシ]
1968年、岐阜県生まれ。愛知県育ち。2010年『にんじゃサンタ』(PHP研究所)で絵本デビュー。絵本のほか、書籍や雑誌・広告イラストレーションの分野でも活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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