出版社内容情報
米国の研究者が日本の統治政策をヨーロッパ列強の植民地政策と比較し可能なかぎり客観的に検証。それが穏健、公平で日朝の相互発展をめざすものだったと評価し、民族主義に偏した史観に修正を迫る。
ジョージ・アキタ[ジョージ アキタ]
著・文・その他
ブランドン・パーマー[ブランドン パーマー]
著・文・その他
塩谷紘[シオヤコウ]
翻訳
内容説明
内外の朝鮮統治史研究においては、統治下朝鮮の人々の否定的な体験に焦点を絞った民族史観的パラダイムが大勢を占めてきた。だが、こうした体験談のみで統治のすべてを語れるのか。米国人研究者が統治史研究の最前線を紹介・批評しつつ、史実に基づき、統治の実態を可能な限り客観的に検証。日本の植民地政策は「当時としては驚くほど現実的、穏便かつ公平で、日朝双方の手を携えた発展を意図した」ものであり、朝鮮の近代化に貢献し、戦後韓国の発展につながったことを明らかにしていく。ナショナリズムに偏した一面的な歴史認識に180度の修正を迫る第一級の研究書。
目次
1 統治史研究の最前線
2 統治の実相
3 統治と司法
4 日本の統治と近代化
5 軍人と文官
6 統治政策の評価
著者等紹介
アキタ,ジョージ[アキタ,ジョージ] [Akita,George]
ハワイ大学マノア校名誉教授。近代日本政治史研究の世界的泰斗。1926年ハワイ生まれの日系二世。51年ハワイ大学卒業(政治学専攻)。ハーバード大学に進み、修士号(東アジア政治史)を取得。同大学院で故エドウィン・ライシャワー教授(61~66年、駐日米国大使)の指導の下に、東アジアの言語・歴史学を専攻し、60年に博士号取得。61~85年ハワイ大学教授。退官後は日米で新たに研究・執筆活動を展開し、今日に至る
パーマー,ブランドン[パーマー,ブランドン] [Palmer,Brandon]
コースタル・カロライナ大学歴史学部教授。1970年生まれ。97年、ブリガム・ヤング大学にて修士号取得(国際関係論)、2005年ハワイ州立大学マノア校にて博士号取得(朝鮮史)。邦訳書に『検証日本統治下朝鮮の戦時動員1937‐1945』(塩谷紘訳、草思社)がある。本書をはじめとする研究成果により第1回「寺田真理記念・日本研究賞」(日本研究奨励賞)を受賞
塩谷紘[シオヤコウ]
ジャーナリスト。1940年生まれ。AP通信社勤務、リーダーズ・ダイジェスト誌日本版編集長、文藝春秋北米総局長を経て、フリージャーナリストに(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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