稀代の本屋 蔦屋重三郎

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稀代の本屋 蔦屋重三郎

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  • サイズ B6判/ページ数 381p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784794222480
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

山東京伝や恋川春町らの黄表紙で江戸を沸かせ、天才・歌麿の才能を磨き上げ、怪物・写楽を産み出した江戸後期の稀代のベストセラー仕掛け人・蔦屋重三郎を主人公に、時代を見事に活写した傑作評伝小説。現在の出版界に通じる先鋭な発想、創造に賭ける情熱が全篇に溢れる。

増田晶文[マスダマサフミ]
著・文・その他

内容説明

山東京伝や恋川春町らで世を沸かせ、歌麿を磨きあげ写楽を産み落とした江戸随一の出版人・蔦重。出版者であり編集者であり流通業者であると同時に、流行を仕掛け情報を発信する辣腕メディアプロデューサーでもある。そして何より、新しい才能を見出し育てあげて世に出し、江戸の日本の文化を変えた巨大な創造者でもあった。時に為政者の弾圧にあいつつ「世をひっくり返す」作品を問いつづけた稀代の男の波乱の生涯を、江戸の粋と穿ちが息づく文体で描き切った渾身の時代小説!

著者等紹介

増田晶文[マスダマサフミ]
作家。1960年大阪生まれ。同志社大学法学部卒業。『果てなき渇望』で文藝春秋ナンバー・スポーツノンフィクション新人賞、『フィリピデスの懊悩』(『速すぎたランナー』に改題)で小学館ノンフィクション大賞優秀賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

昼寝ねこ

100
2025年の大河ドラマが蔦屋重三郎なので予習のつもりで読む。登場人物は、喜多川歌麿、山東京伝、恋川春町、葛飾北斎、滝沢馬琴、十返舎一九、東洲斎写楽など、江戸時代中後期の有名人。人物や題材はとても興味深いのだが登場人物が多く、しかも肝心のストーリーがもたつき気味なので小説としての読みにくさは否めない。終盤の歌麿との諍いや、写楽と出会ってからの流れは面白かった。写楽は大河ではどういう扱いになるのだろうか。蔦屋重三郎は大河ドラマの主人公としては地味目なので、TVではどのように興味を繋いでいくのかが楽しみだ。2024/10/07

nico🐬波待ち中

83
江戸一の本屋、と名高い蔦屋。ただ本を売るだけでなく、常に時代の流行に目を配り、時に流行を仕掛け江戸文化を創り上げていたといっても過言ではない。「たった一度の人生だからこそ粋に生きなきゃ。なるたけ愉しく、おもしろく」"江戸っ子の粋"にこだわり続けた男・蔦屋重三郎。為政者の弾圧なんてもろともせず、常に初志貫徹な男の生き様は、もはや天晴としか言いようがない。喜多川歌麿、葛飾北斎、曲亭馬琴、十返舎一九、写楽。江戸文化に欠かせないこれらの戯作者・絵師たちを誰が演ずるのか、再来年の大河ドラマが今から楽しみで仕方ない。2023/06/04

mike

79
再読。2年前私の「べらぼう」本棚の1冊目を飾ったこの本。当時は蔦重はおろか、江戸の文化人についての知識ゼロ。登場人物の説明を何度も見ながらようやく読み終えた。あれから関係本を色々と読んできて、やっと戯作者やら絵師の作品とか蔦重との関係が分かってきたので、今度はスッキリ理解できるだろうと期待。しかし、皆さん名前をいくつも持っているのでやっぱりややこしい。ドラマと違って可視化できないので、まだまだムズいಠ⁠_⁠ಠ2025/02/03

真理そら

50
『絵師の魂渓斎英泉』が楽しく読めたので、同じ作者が蔦重をどう描いているのか気になって読んでみた。吉原で生まれ育った蔦重の夢や野心がそのまま描かれていて、すっきりと読める。北斎や歌麿、馬琴や一九があまり奇人変人でなく普通のプロの書き手(描き手)として扱われている点は『~英泉』と同様だけれど、蔦重の葛藤についてはもう少し粘っこく描かれている方が好みだったかも、とも思う。2019/06/20

Y2K☮

32
車浮代「蔦重の教え」は殆ど自己啓発系ビジネス書。谷津矢車「蔦屋」は蔦重が格好いい娯楽小説。では今作は? ずばり写楽。構成も文体も下手くそ。なのに他の二作品にはない謎の生々しさ。特に寛政の改革を経た後半。商売人としてのいやらしさも容赦せず描いたら、あの世の蔦重が「やめてくれ」と著者に泣きついたかも。ひた隠す心の闇を写楽の筆によって看破された歌舞伎役者の様に。でも著者的にはこんな寸評こそ「しゃらくせえ」か。肝は「穿ち」という戯作者の闘魂。彼らが書くのは生活の為じゃない。だからこそ自由で反骨。原風景を見つけた。2018/03/26

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