出版社内容情報
友好関係にあったはずのアメリカはなぜ日本と戦うことになったのか。現代史のこの大きな謎だけでなく、日本人は依然としてアメリカという国の意思を読み切れずにいる。米英文献を渉猟し、日米関係史を斬新な切り口でとらえた著作を上梓、注目を集める著者が各誌に発表した20 余の論考を収録。アメリカを動かしているロジックと行動原理を知れば、混沌とした世界情勢の視界が一気に開け、日本のとるべき道が見えてくる。今最も読むべき一冊。
・アメリカはなぜ日本を支持し、朝鮮を見限ったか
・アメリカの「慰安婦」騒動を解決する決定的ロジック
・「歴史修正主義」を叫ぶレッテル貼り外交との戦い
・TPP 米国の真の狙いは中国と知財保護
・日米開戦・民事訴訟なら「ルーズベルトは有罪」
・ヒラリー干渉主義外交は修正されるか
・岸信介はなぜ??安保反対?≠ノ怯まなかったのか……
【著者紹介】
日米近現代史研究家。1954 年生まれ。東京大学経済学部卒業。著書に『日本開国』『日米衝突の根源 1858―1908』『日米衝突の萌芽 1898―1918』(第22 回山本七平賞奨励賞)『朝鮮開国と日清戦争』『TPP 知財戦争の始まり』ほか、訳書に『アメリカはいかにして日本を追い詰めたか』『ルーズベルトの開戦責任』『ダレス兄弟』ほかがある。
内容説明
アメリカはいい国か、ずるい国か。日本人はなぜその対日政策に戸惑いつづけるのか。ペリー来航からTPPまで。そこに通底するアメリカの行動原理を解き明かした卓抜な論考集。
目次
1 日米衝突の謎(日米戦争の知られざる「原点」―フィリピンと対日外交;『日米開戦の人種的側面 アメリカの反省1944』を語る ほか)
2 アメリカのロジック(米国内の「慰安婦」騒動を解決する決定的ロジック;「歴史修正主義」と叫ぶレッテル貼り外交との戦い ほか)
3 ルーズベルト神話(ルーズベルト神話と「ルーズヴェルト・ゲーム」;知られざる国家機密漏洩事件―ルーズベルトとチャーチルの密約 ほか)
4 干渉主義外交の代償(ベトナム戦争終結、建国二百年、「世界の警察官」への疑義;岸信介はなぜ“安保反対”に怯まなかったのか ほか)
著者等紹介
渡辺惣樹[ワタナベソウキ]
日米近現代史研究家。1954年生まれ。東京大学経済学部卒業。日本未紹介の膨大な米英資料を読み込み、開国以来の日米関係を主義・主張を排した合理的な視点をもって解釈した一連の著作が注目を集める。著書に『日米衝突の萌芽 1898‐1918』(第22回山本七平賞奨励賞)(草思社刊)ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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