草思社文庫
名編集者パーキンズ〈下〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 484p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784794221339
  • NDC分類 289.3
  • Cコード C0198

出版社内容情報

アメリカ文学がもっとも輝きを放った時代、『華麗なるギャッツビー』『日はまた昇る』『天使よ故郷を見よ』などの名作をつぎつぎと世に送り出し、一時代を築き上げた名編集者パーキンズ。世界恐慌や第二次世界大戦の社会不安、作家との死別、家庭の不和や悲劇に直面しながらも、たゆむことなく仕事に向かい続けた人生だった。出版に情熱のすべてを賭けたパーキンズの仕事と人間像を描きだす。全米図書賞受賞作。

【著者紹介】
1971年、プリンストン大学卒。パーキンズを扱った卒業論文でチャールズ・ウィリアム・ケネディ賞受賞。その論文を大幅に加筆した本書で全米図書賞を受賞。また本書を原案として映画化が進行中。他の著作に『虹を掴んだ男―サミュエル・ゴールドウィン』(文藝春秋刊)、ピュリッツァー賞受賞の『リンドバーグ―空から来た男』(角川書店刊)、キャサリン・ヘップバーンとの交友を回想したKate Rememberedなど、全米ベストセラーとなった評伝を多数発表している。ロサンゼルス在住

内容説明

アメリカ文学がもっとも輝きを放った時代、『偉大なるギャツビー』『日はまた昇る』『天使よ故郷を見よ』などの名作をつぎつぎと世に送り出し、一時代を築き上げた名編集者パーキンズ。世界恐慌や第二次世界大戦の社会不安、作家との死別、家庭の不和や悲劇に直面しながらも、たゆむことなく仕事に向かい続けた人生だった。出版に情熱のすべてを賭けたパーキンズの仕事と人間像を描きだす。全米図書賞受賞作。

目次

時間との戦い
第3部(再び故郷に帰る;危急のとき;手紙;訣別;悲しみの風)
第4部(すべてのものの季節;縮小のとき;灰色と黒の肖像;最後)

著者等紹介

バーグ,A.スコット[バーグ,A.スコット] [Berg,A.Scott]
1971年、プリンストン大学卒。パーキンズを扱った卒業論文でチャールズ・ウィリアム・ケネディ賞受賞。その論文を大幅に加筆した『名編集者パーキンズ』で全米図書賞を受賞。他の著作にピュリッツァー賞受賞の『リンドバーグ―空から来た男』(角川書店)など、全米ベストセラーとなった評伝を多数発表している。ロサンゼルス在住

鈴木主税[スズキチカラ]
1934年東京生まれ。2009年没。翻訳家。ウイリアム・マンチェスター『栄光と夢』(草思社)で翻訳出版文化賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

64
この名編集者は本当に読者と作家との懸け橋となって、いい書物を世に出そうとしていたことがよくわかります。ヘミングウェイとのやり取りあるいは、スコット・フィッツジェラルド、トマス・ウルフとのやり取りなどほんとうに作家にいいものを作ってもらおうという熱意があふれています。当時の編集者としてはあまり合格点にはならないのでしょうが今の時代を先取りをした編集者ということが言えると思います。2015/07/01

MICK KICHI

33
ロストジェネレーション世代の作家を育てた偉大な編集者。 その職業性格上表面に出ることは無いが、一時代の米文学を支えた功績を知る意味で良い著作であった。 映画では省かれたが、パーキンスのプラトニックな極めて文学的な愛のエピソードが堅物じゃない人間臭を感じて気に入った部分です。2016/10/30

511

5
1.パーキンズはアメリカ文学の父と言っても過言ではない。彼は聖人ではない。エゴもある。驕りもあった。しかしながら幼少期の池の思い出を彼は忘れず、我慢強く、辛抱強く、自分の信念に人生をささげた。彼は文学史上に残る、あるいは「文学史」を作り出した男なのだ。2.パーキンズの人生に付きまとう3人の男の影の濃さよ。ウルフとの友情と死別、フィッツジェラルドの転落への並走、ヘミングウェイの名声獲得。なんとも凄まじい編集者であり、よくも彼らと友人関係を続けられたものだ。P58「あなたに会うまで、私には友人がいなかった」2021/09/30

DEE

5
編集者の仕事ってよく知らなかったけど、作者にいかに色んな意味でよい物語を書かせるか。そのためには金貸しから恋愛相談まで受けた、まさに何でも屋のパーキンズ。 編集者ももちろん大変だけど、小説を書き続けるのも命を削るが如き作業。 トマス・ウルフは未読でよく知らないけど、フィッツジェラルドは恵まれた才能と恵まれないパートナー、そして果てしない借金となかなか大変な人生を送ったんだな。2017/03/04

Z

2
前半半分はけっこうよませた。編集者パーキンズが担当かつ頻繁に手紙なり仕事の交流をしていたヘミングウェイやフィッツジェラルドの作家としての成長あるいは停滞といったドタバタなり変化が外から持ち込まれ、新しく発掘した作家との交流で小説の添削のアドバイス等、読んでいて流れがあるし、編集者のものの見方を具体的に知れて面白かった。なにより驚いたのが、チャーチルにも(未邦訳の作品だが)影響ないし、交流があったこと。日陰な存在だが、トップレベルは編集者、作家よりも重要なんじゃないかとも思わせた。もっと編集過程を表に出した2016/01/05

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