出版社内容情報
流通専門家、経営コンサルタントである著者が、「時間価値」という切り口で、日本の消費経済を読み解き、個人として時間価値を高めることの必要性を説く。技術がいかに進化しても、時間は人間にとって自由にならない制約条件として残る。日本では、モバイルIT技術の進化(隙間時間を利用した消費サービスへのニーズ拡大)により、時間の希少性は急速に高まり、それに対応した商品やサービスを開発することがビジネスチャンスにつながっている。他方、個人は、すき間の時間を高く売っていける人ほど、自分の価値が高められるため、仕事と生活が混ざり合う中で少しでもうまく時間をねん出し、有効活用できた人が利益を得るという構造になっていく。本書は、こうした時間にまつわる様々なビジネスの諸相を踏まえて、一人一人の時間価値の向上という観点で、これからの日本人の消費や豊かな働き方、生き方について、視座を与える斬新な切り口のビジネス書。ダニエル・ピンクの出世作『フリーエージェント社会の到来』などに匹敵する一冊。
第1部 時間資本主義の到来
第2部 時間にまつわるビジネスの諸相
第3部 あなたの時間価値は、どのように決まるのか
第4部 時間価値を高めるために
?? 時間、創造性、フレキシビリティ
【著者紹介】
フロンティア・マネジメント代表取締役。東京大学経済学部卒業。野村総合研究所、バークレイズ証券、UBS 証券で10 年以上にわたり、流通業界を中心に証券アナリストとして活動。2003 年に産業再生機構に入社、マネージングディレクターとしてカネボウやダイエーなどの再生計画の立案・実行を担当した。07 年にフロンティア・マネジメント( 株) を設立。経営コンサル・M&A・事業再生を軸とした経営支援を行っている。主な著書に『ジャッジメントイノベーション』(ダイヤモンド社)『流通業の「常識」を疑え』(日本経済新聞社)『百貨店が復活する日』(日経BP)など多数。
内容説明
時間は、買うものから売るものへ。誰もが、わずかな時間を切り売りして稼ぐ時代がやってきた―。気鋭の経営コンサルタントが、消費行動、企業のあり方、個人の働き方まで「時間」と「いま」の関係を読み解く。「すきま時間」×「スマホ」=時空ビジネス。
目次
第1部 時間資本主義の到来(人類に最後に残された制約条件「時間」;時間価値の経済学;価値連鎖の最適化から1人ひとりの時間価値の最適化へ)
第2部 時間にまつわるビジネスの諸相(時間そのものを切り売りする;選択の時間;移動の時間;交換の時間)
第3部 あなたの時間価値は、どのように決まるのか(人に会う時間を作れる人、作れない人;公私混同の時代;時間価値と生産性の関係)
第4部 時間価値を高めるために―場所・時間・未来(時空を超えて;巨大都市隆盛の時代;思い出の総和が深遠な社会へ)
著者等紹介
松岡真宏[マツオカマサヒロ]
フロンティア・マネジメント代表取締役。東京大学経済学部卒業後、野村総合研究所やUBS証券などで流通・小売り部門の証券アナリストとして活動。UBS証券で株式調査部長に就任後、金融再生プログラムの一環として設立された産業再生機構に入社し、カネボウやダイエーの再生計画策定を担当。両社では取締役に就任し計画実行に携わる。2007年に弁護士の大西正一郎氏と共同で、フロンティア・マネジメント株式会社を設立し、共同代表に就任。経営コンサルティング、M&A助言、企業再生を軸とした経営支援を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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