時間資本主義の到来―あなたの時間価値はどこまで高められるか?

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 253p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784794220882
  • NDC分類 331.84
  • Cコード C0034

出版社内容情報

流通専門家、経営コンサルタントである著者が、「時間価値」という切り口で、日本の消費経済を読み解き、個人として時間価値を高めることの必要性を説く。技術がいかに進化しても、時間は人間にとって自由にならない制約条件として残る。日本では、モバイルIT技術の進化(隙間時間を利用した消費サービスへのニーズ拡大)により、時間の希少性は急速に高まり、それに対応した商品やサービスを開発することがビジネスチャンスにつながっている。他方、個人は、すき間の時間を高く売っていける人ほど、自分の価値が高められるため、仕事と生活が混ざり合う中で少しでもうまく時間をねん出し、有効活用できた人が利益を得るという構造になっていく。本書は、こうした時間にまつわる様々なビジネスの諸相を踏まえて、一人一人の時間価値の向上という観点で、これからの日本人の消費や豊かな働き方、生き方について、視座を与える斬新な切り口のビジネス書。ダニエル・ピンクの出世作『フリーエージェント社会の到来』などに匹敵する一冊。

第1部 時間資本主義の到来
第2部 時間にまつわるビジネスの諸相
第3部 あなたの時間価値は、どのように決まるのか
第4部 時間価値を高めるために
    ?? 時間、創造性、フレキシビリティ

【著者紹介】
フロンティア・マネジメント代表取締役。東京大学経済学部卒業。野村総合研究所、バークレイズ証券、UBS 証券で10 年以上にわたり、流通業界を中心に証券アナリストとして活動。2003 年に産業再生機構に入社、マネージングディレクターとしてカネボウやダイエーなどの再生計画の立案・実行を担当した。07 年にフロンティア・マネジメント( 株) を設立。経営コンサル・M&A・事業再生を軸とした経営支援を行っている。主な著書に『ジャッジメントイノベーション』(ダイヤモンド社)『流通業の「常識」を疑え』(日本経済新聞社)『百貨店が復活する日』(日経BP)など多数。

内容説明

時間は、買うものから売るものへ。誰もが、わずかな時間を切り売りして稼ぐ時代がやってきた―。気鋭の経営コンサルタントが、消費行動、企業のあり方、個人の働き方まで「時間」と「いま」の関係を読み解く。「すきま時間」×「スマホ」=時空ビジネス。

目次

第1部 時間資本主義の到来(人類に最後に残された制約条件「時間」;時間価値の経済学;価値連鎖の最適化から1人ひとりの時間価値の最適化へ)
第2部 時間にまつわるビジネスの諸相(時間そのものを切り売りする;選択の時間;移動の時間;交換の時間)
第3部 あなたの時間価値は、どのように決まるのか(人に会う時間を作れる人、作れない人;公私混同の時代;時間価値と生産性の関係)
第4部 時間価値を高めるために―場所・時間・未来(時空を超えて;巨大都市隆盛の時代;思い出の総和が深遠な社会へ)

著者等紹介

松岡真宏[マツオカマサヒロ]
フロンティア・マネジメント代表取締役。東京大学経済学部卒業後、野村総合研究所やUBS証券などで流通・小売り部門の証券アナリストとして活動。UBS証券で株式調査部長に就任後、金融再生プログラムの一環として設立された産業再生機構に入社し、カネボウやダイエーの再生計画策定を担当。両社では取締役に就任し計画実行に携わる。2007年に弁護士の大西正一郎氏と共同で、フロンティア・マネジメント株式会社を設立し、共同代表に就任。経営コンサルティング、M&A助言、企業再生を軸とした経営支援を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

かまど

30
『価値ある時間を創るために』 現在の企業活動や個人の消費行動の変化を「時間価値」というアングルで捉え直し、社会のこれからの未来図を考察しようと試みる一冊です。 人間は長らく、多くの制約を克服しようと努力し、またその行動こそが歴史を作り上げた。 そして最後に残った制約が「時間的制約」であるとする著者の考察は大変興味深いものです。 (つづく)2016/02/01

壱萬参仟縁

26
本屋で気になっていたのが図書館にあり借りた。1日24時間は多忙人も暇人も平等。時間価値への意識が高まる背景(30頁)。時間価値と商品選択:節約時間価値と創造時間価値がある(64頁~)。座標平面上に時間価値が提示される(85頁)。時間とお金の人材マトリクスも同様な図式(151頁)で、私は第Ⅳ象限の終わりなき日常を生き続ける人で貧乏カネなしだが時間あり(156頁~)。もう少し生活がラクになればいいけども。創造生産性が高い人はたまたまでしか現れない(180頁~)。2015/02/03

犬こ

24
企業の視点、従業員の視点、消費者の視点などあらゆる視点から時間価値の変化、未来を説いたもの。タイトルから時間の使い方が中心かと思いきや、今後のビジネスの在り方に重きが置かれ、いい意味で期待と違っていました。今まで読んできた本とかなりリンクしており、大変ためになる貴重な一冊でした。2016/03/09

13
スキマ時間でスマホを利用とはいうものの、実際に回りの人をみると大半はゲームをしてると体感する。確かに時間をいかに使うか、管理するかという時代になったが、逆に何もしない、考えない時間があってもいいのではないかと思う。そうだ『暇と退屈の倫理学』を読み返そう〜2015/04/17

デビっちん

11
「時間価値」という切り口から企業行動、消費者行動を見ていくと、将来は時間価値の高まりによる格差社会に到達するのではないかと著者は予見している。時間価値を細分化すると「時間の効率化」と「時間の快適化」という2つの方向性に分解される。時間資本主義の時代には時間が大切になるから効率化に目がいきがちになるが、これ追求し過ぎると、無色透明な時空にしか到達しない。時間効率化にとらわれず、自分なりの時間快適化を目指すことが創造性を高め、幸福な人生へとつながる。効率化して生み出した時間を効率化に使っていないか?2016/02/11

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/8848703
  • ご注意事項

最近チェックした商品