出版社内容情報
「臣安萬呂言す(やつかれやすまろまおす)」で始まる『古事記』は原日本語が混ざりこんでいる不思議な書物である。最古の日本語の書であり、古来研究の対象になってきた。天岩戸伝説からヤマタノオロチ、因幡の白ウサギなど、誰でも知っている有史以前の日本の伝承。原語で読んでこそその面白さが倍加する。「声に出して読みたい日本語」シリーズの最新刊。
1 神々の誕生
2 大八嶋国の誕生
イザナギとイザナミ
3 黄泉の国めぐり
4 天照大御神の誕生
5 天の岩屋戸隠れ
6 蚕と穀物の種
7 ヤマタノオロチ伝説
8 因幡の白ウサギ
など
【著者紹介】
一九六〇年、静岡県生まれ。東京大学法学部卒業。明治大学文学部教授。二〇〇一年刊行の『声に出して読みたい日本語』(草思社、毎日出版文化賞)はベストセラーとなった。近著に『声に出して読みたい志士の言葉』(草思社)『雑談力が上がる話し方』(ダイヤモンド社)がある
内容説明
大活字総ルビで、日本語の源流を味わう。日本人の感性が言霊となって躍如する壮大な物語。
目次
乾坤初めて分かれて参神造化の首と作り
独り身の神々の誕生―みな独神と成り坐して、身を隠したまふ。
イザナキとイザナミ、国を生む―身の成り合はぬ処に刺し塞ぎて、国土を生み成さむ
イザナキ、黄泉の国をめぐる―吾と汝と作れる国、いまだ作り竟へず。故、還るべし。
アマテラスオホミカミ、禊ぎによって生まれる―左の御目を洗ひたまふ時に成りませる
天の右屋戸に隠れる―天照大御神、天の石屋の戸を開きて刺しこもり坐す。
スサノヲ、ヤマタノオロチを退治する―十拳の釼を抜き、その〓(おろち)を切り散りたまひし
オホクニヌシ、因幡の白兎を助ける―輾い転ばば、汝が身、本の膚の如く、かならず差えむ。
オホクニヌシ、四つの試練に耐える―逃げ出でます時に、その天の沼琴樹に払れテ地動み鳴りき。
アマテラス、国譲りを迫る―この葦原中国は、天つ神の御子の命のまにまに献らむ。
ニニギ、天から降る―竺紫の日向の高千穂のくじふるたけに天降り坐しき。
コノハナサクヤビメ、花の命は短くて―木花之佐久夜〓(び)売を使はさば、木の花の栄ゆる
山幸、海幸に勝利する―「この釣は淤煩釣、須々釣、貧釣、宇流釣」と云ひて、後手に賜へ。
神武天皇、東方へ一大遠征―なほ東に行かむと思ふ。
垂仁天皇、皇后の裏切りにあう―我を愛しと思はば、吾と汝と天の下治らさむ。
ヤマトタケル、熊襲を征伐する―西の方に熊曽健二人有り。その人等を取れ。
仁徳天皇、民の炊煙を望見する―国の中に烟発たず、国みな貧窮し。
カルノヒツギノミコ、道ならぬ恋の果てに心中する―我が泣く妻を昨夜こそは安く肌触れ
雄略天皇、待ちつづけた老女と再会する―徒らに盛りの年を過ぐししこと、是れいたく愛く悲し。
著者等紹介
齋藤孝[サイトウタカシ]
1960年、静岡県生まれ。東京大学法学部卒業。同大学大学院教育学研究科博士課程を経て、明治大学文学部教授。専攻は教育学、身体論、コミュニケーション技法。著書に『宮沢賢治という身体』(宮沢賢治奨励賞)『身体感覚を取り戻す』(日本放送出版協会、新潮学芸賞賞奨励賞)など多数。『声に出して読みたい日本語』(草思社、毎日出版文化賞特別賞)がベストセラーとなり、日本語ブームを呼んだ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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りんご
しんしん
Sachi
6haramitsu
ふゆ き
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- 和書
- イケてる!ろくろ首!!