草思社文庫
自動車と私―カール・ベンツ自伝

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  • サイズ 文庫判/ページ数 217p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784794220059
  • NDC分類 289.3
  • Cコード C0198

出版社内容情報

1886年、ベンツは自動車の実用化に成功、特許を取得した。そこにはどのような困難があり、どう克服したのか。最晩年に自らの発明と人生を情熱的に語った自伝。

【著者紹介】
1844年生まれ。1886年にガソリンエンジン駆動車(モートーアヴァーゲン)の特許を取得し、自動車を初めて実用化した発明家。ディファレンシャル・ギア、ラジエーター、ステアリング装置など、自動車に必要不可欠なあらゆる装置を発明し、現在まで使われる自動車技術を完成させた。また自動車メーカー、ダイムラー・クライスラー社の創立者の一人でもあり、その名前は高級車ブランド「メルセデス・ベンツ」にいまも残る。1929年没。

内容説明

19世紀末、カール・ベンツは世界で初めて自動車を実用化した。ディファレンシャル・ギア、ラジエーター、ステアリング装置―現代の自動車に必要なこれらの技術はすべて彼の発明によるものである。この時点で自動車の技術は完成し、現代にいたってもなおこれらの技術なしには自動車は動くことができない。ベンツは、多分野におよぶ技術的問題をいかに解決し、かくも完全で魅惑的な自動車を創ることができたのか。その発明の過程を自ら語った歴史的な自伝である。

目次

村の鍛冶屋の炎に照らされて
父と母
幼年時代のカール
夏休みの楽しみ
ギムナジウム時代
「若いころはおいらも怖いもの知らずで、途轍もない目標を心に秘め、つぶらな瞳で人生を覗いていたものさ」
遍歴時代
ボーン・シェイカー型自転車に乗って
自分の家と作業場
生涯で最高の大晦日〔ほか〕

著者等紹介

ベンツ,カール[ベンツ,カール] [Benz,Karl]
1844年生まれ。1886年にガソリンエンジン駆動車(モートーアヴァーゲン)の特許を取得し、自動車を初めて実用化した発明家。ディファレンシャル・ギア、ラジエーター、ステアリング装置など、自動車に必要不可欠なあらゆる装置を発明し、現在まで使われる自動車技術を完成させた。また、当初からスピード偏重の風潮を嫌い、あくまでも安全と信頼を自動車作りの原点としたその精神は、世界の最高級ブランド「メルセデス・ベンツ」に今も生きている。1929年没

藤川芳朗[フジカワヨシロウ]
ドイツ文学者。1968年、東京都立大学大学院修了。横浜市立大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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糜竺(びじく)

41
現代でも車で非常に有名なベンツですが、まさにガソリンエンジン車を発明したカール·ベンツ氏(1844年〜1929年没)本人が書いた自伝本です。今でこそ、自動車はありふれたもので、とても移動に便利なものですが、まさにガソリンエンジン車が発明されるまでにどんな苦労があったのかを余すことなく記されていました。そして、発明して、最初街を走った時は、世間から奇異な目で見られ大変だったようですが、それでもくじけずに改良を続けて、世間一般に普通に周知されるまでにもっていった、ベンツ氏の意志の強さには感銘を受けました。2018/07/19

さきこ

4
三十年目の大先輩からお年玉として頂いた。感じたことは①あきらめない姿勢②強い信念(生活を便利に)③技術を確実に特許化ってとこか。純粋に技術者として「あきらめない」ことはできる。でも、先輩方の姿を見ていると、悩みはソコじゃない気が。客への対応とか、書類作業とか。この本を渡された意図は何なんだろう。2014/03/05

hiroaki.o

0
ベンツの自伝!車好きな人は読んどくと良いかも。いろんな問題を経て自動車を創ることができたってすごいっす。

じゅん

0
高級外車の代名詞ベンツの創業者であり、自動車の発明者であるベンツの自伝。今でこそ自動車は当たり前の存在となっているため、実現が疑問視されて相手にされていなかったことが非常に印象的であった。また今のようなプロジェクトチームによる方法ではなく、一人の発明家がエンジンから部品の一つ一つまで設計して作り上げた点は驚異的である。150年も前の話なのに、ディファレンシャルギアなどについてはまったくわからず、ベンツの発想のすごさを改めて実感した。また一番の理解者となってくれる女性を妻に迎えられたのが一番の勝因と感じた。2013/11/22

えるまぁ

0
自動車の開発に関する事柄もさることながら、自動車発明を取り巻いていた環境(風俗文化)が興味深かった。訳者あとがきに「まずは、80歳を過ぎた天才技術者の洒落や皮肉をふんだんに盛り込んだ(中略)文体を楽しんでいただきたい」とあるが、本当に面白かった。いい加減な自動車開発史への苦言も呈されているが、間違っている事を後世に残したくない、という技術屋としての矜持であろう。存命中に執筆を願った関係者に感謝。2013/10/26

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