出版社内容情報
豊富な史料に基づいて、忘れられた日本の多彩な復讐の習俗を照らし出す。近世の人々はどのように怨みを晴らしたのか。
【著者紹介】
1954年福島県生まれ。東京教育大学文学部卒業。日本近世史専攻。江戸の文化に精通し、『江戸の怪奇譚』(講談社文庫)、『武士道とエロス』(講談社現代新書)『江戸藩邸物語』(中公新書)など著書多数。
内容説明
みずから腹を割き、遺書で敵に切腹を迫る「さし腹」。敵の死刑執行人を願い出る「太刀取」。男色の愛と絆の証「衆道敵討」。先妻が後妻を襲撃する「うわなり打」。密通した妻と間男を殺害する「妻敵討」…。江戸時代の武士や武家の女、庶民たちは、いかに怨みを晴らし、幕府は復讐の情をどう管理しようとしたのか。豊富な史料から、日本人の復讐の歴史がよみがえる。
目次
うわなり打―先妻による後妻の襲撃
さし腹―みずから腹を割き、敵に切腹を迫る
太刀取―敵の死刑執行人を願い出る
衆道敵討―男色の愛と絆の証
おんな敵討―男顔負けの猛女から、不倫に溺れた人妻まで
敵持―命を狙われる者の作法
囲者―駆け込み人、あるいは敵持の男たち
もうひとつの武士道―敵持に見る「逃げ続ける美学」
法と情―幕府が定めた敵討のルールと例外
将軍からの質問―将軍吉宗と中国人の、敵討をめぐる問答
妻敵討―密通した妻と間男の殺害
演劇的な、あまりに演劇的な―見世物化する敵討
帳付―敵討の許可を書面に記す手続き
敵討の原像―戦士として生きるために
著者等紹介
氏家幹人[ウジイエミキト]
1954年福島県生まれ。東京教育大学文学部卒業。歴史学者(日本近世史)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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