最重度の障害児たちが語りはじめるとき

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最重度の障害児たちが語りはじめるとき

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  • サイズ B6判/ページ数 319p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784794219992
  • NDC分類 378
  • Cコード C0036

出版社内容情報

「かんなかあさんがすきめいわくばかり」
これは最重度の重度重複障害児として生まれ、まわりのことを何も理解していない
と思われていた緩名ちゃんが、九歳のときに初めて表現した文章です。生まれつきの重度障害によってまわりとコミュニケートとれない子どもたちは、これまで「言葉をもたない」とみなされてきました。ところがパソコンや筆談、指談(しだん)などを使う特別な方法が開発されたことで、じつは豊かな言葉を心のうちに持っていたことがわかってきました。
 これらの一つ、ドーマン法を紹介したNHKドキュメント「奇跡の詩人」には疑惑が集中しましたが、本書ではさまざまな方法でコミュニケートしはじめた人たちのケースが紹介されます。はたしてそのすべてがニセ物でしょうか。
 多くのケースについて丁寧な取材をもとに書き下ろされた本書は、障害者とその家族の苦しみと喜びに寄り添った感動の書です。と同時に、「言葉とは?」「意識とは?」「人間とは?」という人間存在の根本を問い直す重要な示唆にも満ちています。

封印されていた「わたし」/息づいていた意識/言葉が語られるとき/
置き去りにされてきた言葉/言葉が開く世界/「奇跡の詩人」騒動/真
贋論争の向こう側/常識の壁/人と人の間を生きる

【著者紹介】
ジャーナリスト。1960 年鳥取市生まれ。九州大学法学部卒。NHKの記者生活を経てフリーランスに。著書『脳障害を生きる人びと』『認知症を生きるということ』(ともに草思社)、『被爆二世を生きる』(中公新書)、『被爆者が語りはじめるまで』(新潮文庫)ほか。

内容説明

「かんなかあさんがすきめいわくばかり」生まれつき身体の自由がきかない緩名さんは、最重度の「重度重複障害」と診断され、歩くことや話すことはもちろん、まわりのことを理解することさえできないと両親にも思われていた。その彼女が九歳のとき、パソコンを利用する装置によって、生まれてはじめて自分の気持ちを言葉で表現した。「言葉を持たない」と思われていた重度の障害者たちが、じつは豊かな言葉を持っていた。いくつものケースを丹念に取材して、重度の障害者たちが置かれている状況を見つめつつ、言葉とは何か人間とは何かという根源的な問いを投げかける力作ノンフィクション。

目次

第1部 紡ぎだされる言葉(封印されていた「わたし」;息づいていた意識;言葉が紡ぎだされるとき;置き去りにされた言葉;言葉が開く世界)
第2部 開かれる扉(「奇跡の詩人」論争;真贋論争の向こう側;常識の壁;人と人との間を生きる)

著者等紹介

中村尚樹[ナカムラヒサキ]
ジャーナリスト。1960年生まれ。九州大学法学部卒。NHK入局。記者として原爆被爆者や医療問題などを取材し、岡山放送局デスクを最後に独立。これまで九州大学、法政大学、大妻女子大学で「平和学」等を非常勤で担当(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヒラP@ehon.gohon

22
発語のない重度の障碍者と接していると、彼らが何を考えているのか、コミュニケーションの手立てを色々に模索します。 確かに彼らにも意思があるのですから。 この本では、意思があるのかどうかさえ分からない人から、ちゃんとした言葉を発せられた驚きから、話を進めていきます。 生来のものであったり、事故による突然的なことであったり、考えれば身の回りに事例は様々です。 そういう人たちも、人間であり「個性」であることを認識し、自分にできることを考える啓示を受けたような気がします。2021/10/25

なつみ

6
國學院の柴田先生がでてきます! 私、柴田先生の授業大好きでした。 泣きながら障害児教育について話す、柴田先生を今でも鮮明に覚えています。とっても優しい先生です。 そんな先生のことが取り上げられていて嬉しくなりました。2014/01/25

pikka

5
途中、長男と重ねて憂鬱になったりもしたが、最後まで読んだ。これは介護する側が心がけろという話じゃない。重度障害者にはほんとうに内なる言葉があるのだと思い知らされた。そう思って長男と付き合うと、ときどき、確かに通じ合えるときがある。いままでの27年間の接し方を懺悔したい気持ちになる。2014/03/14

khiikiat

5
2004年、障害児教育のエキスパートである柴田保之さんは重度の脳性麻痺者でも豊かな精神世界をもっており、ただそれを表出する手段がなかったのだ、と気づいた。。驚くべきルポルタージュ。障碍云々ではなく世界観を揺さぶる一書。逆にそれ以前に誤解されたまま生きた数多の障碍者のことを思うと気が遠くなる。後半『奇跡の詩人』論争の悪影響も紹介される。2014/02/02

坂口衣美(エミ)

5
1userを記録してしまった。自分の言葉を伝えられない・伝わらない辛さは想像するに余りある。自分と世界の断絶。p305に書かれている健康増進法についての文章には激しく同意。現代社会では不健康が罪のようになっている。これからを生きるには「他立的自律」という言葉が重要であると感じる。2013/10/02

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