出版社内容情報
井の頭線・神泉駅やJR鶯谷駅など、渋谷や
上野の喧騒の隣で、何かうら悲しさを漂わせ
る駅。西武是政駅や青梅線・白丸駅など東京
のはずれでときに忘れられたかのような駅。
駅の成り立ちや鉄道裏話などを交えてつづら
れる、東京探訪エッセイ。駅前ガイド付き。
村上健氏による駅前風景や駅舎等のちょっと
ユーモラスで味わいのあるスケッチ多数( カ
ラー)。
・井の頭線・神泉駅
――三業地として発達した面影
・渋谷駅――迷路のようになってしまった
・JR目黒駅
――なぜ、こんな谷底に作ったのか
・東横線・祐天寺駅
――駅の周りに石がごろごろ
・JR鶯谷駅
――ラブホテルや吉原へのタクシーなど
・東武浅草駅/東武線・大師前駅/総武線
・両国駅/京成立石駅/西武多摩川線・是
政駅/青梅線・奥多摩駅/中央線・多摩
湖駅など十六駅
【著者紹介】
一九五〇年東京生まれ。早稲田大学政経学部卒。出版社勤務を経て著述業に。得意の分野は乗り物関係( クルマ、鉄道など)、俳句、漫画など。著書に『五反田駅はなぜあんなに高いところにあるのか』『貸本屋のぼくは漫画に夢中だった』( いずれも草思社刊) がある。
内容説明
なぜ、その駅に惹きつけられるのか。その怪しさか、懐かしさか。井の頭線・神泉、JR鴬谷、京成立石など、駅の成り立ちや鉄道の歴史、現在の見どころガイドまで、東京周辺の16駅を訪ね歩く鉄道エッセイ。村上健氏の楽しい風景スケッチ入り。
目次
西東京編(なぜ大石がこんなにゴロゴロしているのか―東横線・祐天寺駅;どうしてこんなに狭い谷間にあるのか―井の頭線・神泉駅;西口かそれとも東口か―東横線/目黒線・田園調布駅;懐かしのドアカットが見られる―大井町線・久品仏駅;なぜ、ここまで深く掘り下げたのか―山手線・目黒駅;銀座線へのアクセスがこうも悪い理由―副都心線・渋谷駅)
東東京編(ああ、堂々の頭端式プラットホーム―東武伊勢崎線・東武浅草駅;かつての栄光の名残りが駅舎に残る―総武線・両国駅;聖と俗の大パノラマが開ける―山手線・鴬谷駅;ひとつの単線に二輌編成ひとつだけ―東武大師線・大師前駅;戦後の駅前風景がしぶとく息づく―京成押上線・京成立石駅)
郊外編(ここはかつて遠足のメッカだった―中央線・相模湖駅;ヤミ米の運び込まれた流通ルート―都電・旧葛西橋停留所;「花の精」「無能の人」の舞台―西武多摩川線・是政駅;戦時中に山小屋風駅舎とはこれ如何に―青梅線・奥多摩駅;不遇の山水にたたずむ寒駅―青梅線・白丸駅)
著者等紹介
長谷川裕[ハセガワユタカ]
1950年東京生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。出版社勤務を経て著述業に
村上健[ムラカミタケシ]
1951年大分市生まれ。1974年早稲田大学政治経済学部卒。広告プロダクション経営。絵の技法書編集をきっかけに水彩スケッチを始め、雑誌や個展、ブログで作品を発表し続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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