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草思社文庫
ゴングまであと30秒

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  • サイズ 文庫判/ページ数 302p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784794219794
  • NDC分類 916
  • Cコード C0195

出版社内容情報

小さなボクシングジムでもがく無名の練習生たちと、情熱家の会長との熱き奮闘の日々。不器用な若者たちの意外な素顔が見えてくる。

小さなボクシングジムでもがく無名の練習生たちと、情熱家の会長との熱き奮闘の日々。不器用な若者たちの意外な素顔が、専属トレーナーの視点から描かれてゆく。

【著者紹介】
1961年、横浜市生まれ。東京外国語大学モンゴル語学科卒業。ノンフィクション作家。著作に、『TOKYO外国人裁判』(平凡社)、『ゴングまであと30秒』(草思社/『平成兵法心持。』と改題して中公文庫)、『にせニッポン人探訪記』(草思社)、『素晴らしきラジオ体操』(小学館/小学館文庫)、『からくり民主主義』(草思社/新潮文庫)、『トラウマの国』(新潮社/『トラウマの国ニッポン』と改題して新潮文庫)、『センチメンタルダイエット』(アスペクト/『やせれば美人』と改題して新潮文庫)、『はい、泳げません』(新潮社/新潮文庫)、『趣味は何ですか?』(角川書店)。

内容説明

川崎のとある小さなボクシングジム。宮本武蔵に心酔する会長の夢は世界制覇である。だが、サボる・手を抜く・言い訳をする、の三拍子揃った練習生たちは雨が降れば休み、試合が決まれば雲隠れする。トレーナーである著者はタイソン流の練習法を試したり、他ジムとのスパーリングもさせるが成果は一向に上がらない。そのうちジム随一の4回戦ボーイが次の試合で負けたら出場停止というピンチに。会長とトレーナーは特訓に乗り出すが―。著者の実体験を綴った笑いと感動の川崎純情ジム物語。ノンフィクション作品です。

目次

第1話 口太郎
第2話 むちゃくちゃ
第3話 握りこぶし
第4話 かたぶつ
第5話 蚤
第6話 ドラゴン
第7話 神様の悪戯
第8話 努力に勝る天才なし
第9話 夢と希望とボクシング
第10話 南国風車打法
第11話 人生の帳尻

著者等紹介

高橋秀実[タカハシヒデミネ]
1961年横浜市生まれ。東京外国語大学モンゴル語学科卒業。ノンフィクション作家。新開ボクシングジムでトレーナーをつとめていた。著書『ご先祖様はどちら様』(新潮社)で第10回小林秀雄賞受賞、『「弱くても勝てます」開成高校野球部のセオリー』(新潮社)で第23回ミズノスポーツライター賞(優秀賞)を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

高橋 (犬塚)裕道

11
星2.5。面白いのか面白くないのかわからないけど面白かった。脱力系の文章である。実体験を書いた作品だか、いつもこの作家は脱力系だ。そしてこれも脱力系である。詰まらない様で面白い。だがどこがどう面白いか?と聞かれると困る面白さである。2021/06/17

すいへい

10
ボクシングのノンフィクション。登場するのは世界や日本のチャンピオンでもなく、4回戦のプロ。中途半端で、弱い。でも、何か心に刺さるのは自分に近いからだろう。会長、トレーナーの著者も含め、愛すべき人たち。著者らしいユーモアタッチもいい2022/08/02

うたまる

4
「ボクシングやろうなんて奴はみんな変わり者や。世界に行く奴は、とくにヘンや。少しヘンなくらいじゃないと強くはならんのや」……三流ボクシングジムに通う若者の群像劇。典型的弱肉強食の世界で日の目を見ないまま消えていく彼らの姿を、時にユーモラス、時にもどかし気に描いている。口先だけの者、端から逃げ腰の者、片手間の者、こういう奴らはいい。しかし、ボクシングに人生の何かしらを賭けている者の姿は、見ていて辛い。いくら練習してもいくら殴られても報われない姿が辛い。著者最初期の作品でありながら、その代表作だと思う。2017/07/02

Kazuo Ebihara

3
本書は1994年刊行の高橋秀実さんの原点とも言える作品。 川崎にある小さなボクシングジムを舞台にした 精神主義の会長と、ヘッポコ練習生たちの物語。 このジムのトレーナーでもあった著者が 物語の狂言回し役を務めています。 帯に「笑いと感動のノンフィクション」とありますが、 「笑える青春ボクシング小説」でした。 ナンシー関さんのイラストがぐっと来るぁ。 2019/04/25

じゅん

3
笑えるところもあり、煮え切らないジム生にちょっとイライラしたりと作者の術中にはまった感じ。僕は楽しめました。 エピソードの最後は僕の地元での興行のお話。 当時、ボクシングの興行があったことすら覚えてませんでした(^_^;)2018/06/30

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