出版社内容情報
少子高齢化がどこよりも深刻化する今、もはや中国は戦争などできない。中国の行動原理を最も正確にとらえていた鳥居氏の??遺言?
中国共産党は「亡党亡国」を恐れて熾烈な権力闘争を繰り広げてきた。朝鮮戦争も台湾への攻撃もそれを隠すための戦いだった。だが貧富の格差、少子高齢化がどこよりも深刻化する今、もはや中国は戦争などできない。党存続の崖っぷちに立つ中国に残された唯一のカードが、尖閣その他をめぐる日本への「挑発」なのである。だから日本は絶対にこれに乗ってはならない――。
「亡党亡国」の恐怖/「穏定」こそすべて/毛沢東の猜疑心/金門島砲撃の虚構/総統選とミサイル演習/つぎの統一戦線工作/「末富先老」の宿命/百人のスーパーリッチ
【著者紹介】
1928年東京生まれ、横浜で育つ。2013年1月逝去。著書に『毛沢東□五つの戦争』『「反日」で生きのびる中国』『横浜山手』『横浜富貴楼□お倉』『日米開戦の謎』『原爆を投下するまで日本を降伏させるな』他。ライフワークとなったシリーズ『昭和二十年』は第1部―13巻まで上梓したが未完に終わる。
内容説明
「亡党亡国」に怯える中国の挑発に絶対に乗ってはならない―毛沢東いらいの党の行動原理を鋭く洞察した著者の“遺言”ともいうべき最後の「中国論」。
目次
1 「亡党亡国」の恐怖―ソ連はどうして崩壊したのか。中国共産党はそれから何を学んだのか
2 「穏定」こそすべて―中国共産党指導部は戦争を仕掛けるのか。だれがそんなことを考えているのだろう
3 毛沢東の猜疑心―どうして中国は朝鮮戦争に介入したのか。毛沢東の猜疑心が原因だった
4 金門砲撃戦の虚構―「相手が福州、杭州などを攻撃してくれば、まことに面白い」と毛沢東は言った。その真意は
5 総統選とミサイル演習―李登輝を落選させようとしたのではない。かれに戒厳令を布かせ、台湾が民主化するのを阻止しようとしたのだ
6 つぎの統一戦線工作―尖閣諸島を利用して、台湾を「反日・親中」にする。中国が馬英九にやらせること
7 「未富先老」の宿命―「穏定圧倒一切」を変える利益はどこにもない。人口統計学が予測していること
8 百人のスーパーリッチ―第十七回党大会の真の勝者はだれだったのか。圧力団体の登場で、明日の中国は
著者等紹介
鳥居民[トリイタミ]
1928年東京生まれ。横浜に育つ。膨大な資料を渉猟し、徹底した調査、考察をもとに日本および中国近現代史を鋭く洞察した独自の史観を展開。2005年『産経新聞』正論メンバーに加わり、同紙「正論」欄で中国時評等に健筆をふるう。2013年1月逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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