出版社内容情報
西安大学寸劇事件、尖閣不法上陸は起こるべくして起きた。青少年に日本憎悪を刷り込んだ「愛国主義教育キャンペーン」の狙いと、恐るべき結果を初めて指摘した瞠目の書。
【著者紹介】
1929(昭和4)年、東京に生まれ横浜に育つ。日本および中国の近現代史研究家。著書に『毛沢東 5つの戦争』『日米開戦の謎』『横浜富貴楼 お倉』『「反日」で生きのびる中国』『原爆を投下するまで日本を降伏させるな』『近衛文麿「黙」して死す』(いずれも草思社刊)、『山本五十六の乾坤一擲』(文藝春秋社刊)などがある。『昭和二十年』の執筆にはこれまで三十年の歳月をかけている。横浜市在住。横浜文学賞受賞。2013年1月逝去、享年84歳。
内容説明
なぜ今、中国で激しい反日感情が渦巻いているのか?その源流には、90年代中盤に中国共産党・江沢民が始めた「愛国主義教育」に名を借りた大々的な反日キャンペーンがある。これにより中国の若者たちの潜在意識に日本人への憎悪と敵愾心が明確に刷り込まれた。日本外務省・政府・メディアはこの現実に見て見ぬふりを続けた。日中関係を考えるうえで欠かせない「日本人が知っておかねばならない戦慄の真実」が明かされる。中国各地で頻発する反日暴動を見事に予言した第一級の歴史分析。
目次
第1章 ニコラス・クリストフと伊藤光彦が語ったこと
第2章 学生デモが政府に民主化を求めたとき
第3章 「階級苦」と「民族苦」を教え込んで、失政の党を救う
第4章 「真の権力」を握って
第5章 日本人にたいする憎悪を育てる
第6章 毛の戦争、〓(とう)の戦争、江沢民のための手本
第7章 「轟々烈々」江沢民の戦争
第8章 江沢民の十三年
第9章 われわれの希望、胡耀邦の存在があったこと
第10章 われわれはどうしたらよいのか
著者等紹介
鳥居民[トリイタミ]
1928年東京生まれ。横浜に育つ。厖大な資料を渉猟し、徹底した調査、考察をもとに日本および中国近現代史を鋭く洞察した独自の史観を展開。2013年1月逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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