草思社文庫<br> 文明崩壊〈上〉―滅亡と存続の命運を分けるもの

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草思社文庫
文明崩壊〈上〉―滅亡と存続の命運を分けるもの

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  • サイズ 文庫判/ページ数 560p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784794219398
  • NDC分類 209
  • Cコード C0122

出版社内容情報

イースター島やマヤ文明など、消えた文明が辿った運命とは。繁栄が環境に与える負荷の恐るべき結末を歴史的事例で検証する。

盛者必衰の理は歴史が多くの事例によって証明するところである。だがなぜ隆盛を極めた社会が、そのまま存続できずに崩壊し滅亡していくのか?北米のアナサジ、中米のマヤ、東ポリネシアのイースター島、ピトケアン島、グリーンランドのノルウェー人入植地など、本書は多様な文明崩壊の実例を検証し、そこに共通するパターンを導き出していく。前著『銃・病原菌・鉄』では、各大陸における文明発展を分析して環境的因子が多様性を生み出したことを導き出したが、本書では文明繁栄による環境負荷が崩壊の契機を生み出すという問題をクローズアップしている。ピュリッツァー賞受賞者による待望の書。遂に文庫化。

【著者紹介】
1937年ボストン生まれ。ハーバード大学で生物学、ケンブリッジ大学で生理学を修めるが、やがてその研究領域は進化生物学、生物地理学、鳥類学、人類生態学へと発展していく。『銃・病原菌・鉄(上)(下)』(倉骨彰訳、小社刊)はそれらの広範な知見を統合し、文明がなぜ多様かつ不均衡な発展を遂げたのかを解明して世界的なベストセラーとなった。カリフォルニア大学ロサンゼルス校医学部生理学教授を経て、現在は同校地理学教授。アメリカ科学アカデミー、アメリカ芸術科学アカデミー、アメリカ哲学協会の会員にも選ばれている。アメリカ国家科学賞、タイラー賞、コスモス国際賞など受賞は多く、『銃・病原菌・鉄』ではピュリッツァ-賞を受賞している。邦訳書は上記のほかに『セックスはなぜ楽しいか』(長谷川寿一訳、小社刊)『人間はどこまでチンパンジーか?』(長谷川真理子・長谷川寿一訳、新曜社刊)がある。

内容説明

中米のマヤ、北米のアナサジ、東ポリネシアのイースター島、グリーンランドのノルウェー人入植地、かつて隆盛を極めていた社会はなぜ崩壊し消滅してしまったのか。数々の文明崩壊の実例を検証し、共通するパターンを導き出していく。歴史上から消滅した社会が陥った恐るべき共通の崩壊要因とは?人類の謎といわれた古代、中世社会が辿った滅亡への道を解明する。ピュリッツァー賞受賞の著者による全米ベストセラー。

目次

プロローグ ふたつの農場の物語
第1部 現代のモンタナ(モンタナの大空の下)
第2部 過去の社会(イースターに黄昏が訪れるとき;最後に生き残った人々―ピトケアン島とヘンダーソン島;古の人々―アナサジ族とその隣人たち;マヤの崩壊;ヴァイキングの序曲と遁走曲)

著者等紹介

ダイアモンド,ジャレド[ダイアモンド,ジャレド][Diamond,Jared]
1937年ボストン生まれ。カリフォルニア大学ロサンゼルス校教授。進化生物学者、生理学者、生物地理学者。アメリカ国家科学賞受賞。著書『銃・病原菌・鉄』(草思社)でピュリッツァー賞、コスモス国際賞受賞。同書は朝日新聞「ゼロ年代の50冊」第1位に選ばれた

楡井浩一[ニレイコウイチ]
1951年生まれ。翻訳者。英米ノンフィクション翻訳で活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

molysk

76
危機に直面した時、存続する文明と、崩壊する文明。両者を分けるものは何なのか。筆者は潜在的な要因として、環境被害、気候変動、近隣の敵対集団、友好的な取引相手、そしてさまざまな問題への社会の対応を挙げる。過去の社会の例として、南太平洋の孤島、新大陸先住民の文明、ヴァイキングの入植地を取り上げて、崩壊を招く要因は文明ごとに異なるが、どの社会でも、社会の対応が重要な要素になると主張する。グリーンランドのヴァイキングは、変化する環境を前にしても、過去の慣習を変えることを拒んだ。全滅は自ら選んだ道ともいえるだろう。2023/02/12

翔亀

54
世界史を動かした原動力は栽培化と家畜化だったと人類史の見方を塗り替えた「銃・病原菌・鉄」に続く本書でも、ダイアモンドは、縦横無尽に人類史を駆け巡る。先史時代を含む長い時間と五大陸をまたがる広い空間、考古学・生態学など多彩な分野を股にかけながら、この人の強みはすべてを究極的な一点に的を絞ることだ。今回の問題設定は、「滅亡した社会と存続した社会の究極の違いは何か」だ。上巻では、イースター島、アメリカ南西部先住民族(アナサジ)、マヤ文明、グリーンランドのヴァイキングといった滅亡した社会が分析される。その教訓か↓2016/09/15

James Hayashi

49
前作も凄かったが、今回ものめり込む様に読んだ。小さな物証から、今はなき亡んだ中世の文明を考察していく(もしくは既に明らかになっている事)様子が素晴らしい。さらに世界各地の文明を比較されているので、ロマンを感じるほどだ。イースター島、ニューメキシコの遺跡など環境との関わりが一因となっているが、グリーンランドのノルウェー人が絶滅したのにイヌイットは生き残っておりその考察が印象に残った。下巻へ。2019/11/27

Nobu A

48
ジャレド・ダイアモンド著書(前著「銃・病原菌・鉄」上下巻を2冊と数えるなら)3冊目。05年刊行。前著に続き余りにも壮大。メタ分析と犀利な考察は相変わらず。放射性炭素年代測定等によって数千年前まで遡り歴史のかなりの部分が解明されている点が驚異的だと感じる反面、全く瑕疵はないのかが素朴な疑問。若い頃はイースター島の石像は宇宙人の仕業だと言われていたからな。いずれにしろ学ぶこと多数。個人的にはイースター島とマヤ文明の崩壊が興味深かった。他方、グリーンランドのはやや複合的過ぎて認知負荷が高かった。下巻へと続く。2024/01/27

優希

48
過去に隆盛を極めていた社会は何故滅びたのかを考古学アプローチで論じています。数々の文明崩壊から、滅びた運命を探ると、共通の原因があるようでした。古代、中世が辿った崩壊への道の解明が興味深かったです。ただ、古代文明にインカ帝国が取り上げられていないのが気になりました。2023/11/29

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