内容説明
温・暖などの異字同訓の使い分けは?日本語ってじつは多国籍?『広辞苑』が一世風靡した理由は?国語辞典をじっくりと読み解くと、日本語の意外な素顔が見えてくる。辞書づくりの現場を長年にわたって観察しつづけた新聞記者が明かす“国語辞典の楽しみ方”。日本語を理解すればするほど、辞書を引くのが今の何倍も楽しくなってきます。あなたは、ほんとうの日本語を知っていますか。
目次
第1章 辞書に目・鼻をつける(辞書にも表情がある;「恋」は気まぐれではない;漢字表を重んじる辞書、気にしない辞書;日本語は頭でっかちである;辞書は「著作物」ではない)
第2章 武器としての辞書(「辞書」を辞書で調べる;「平素無用」の言葉が国語辞書に載っているわけ;批判は辞書の肥やしになる;辞書を助っ人にする)
第3章 辞書も商品である(激烈な辞書の名称争奪戦;現代仮名遣いと歴史的仮名遣いのはざまで;国語辞書に欠けている二つのサービス)
第4章 常用漢字表vs国語辞書(「暖かい心」と「温かな家庭」の謎を追って;意外なところに国語辞書最大の弱点が)
著者等紹介
石山茂利夫[イシヤマモリオ]
1943年生まれ。2009年没。早稲田大学政経学部卒、1967年読売新聞社入社。浦和支局を振り出しに社会部記者、日曜版編集部次長、文化部次長、新聞監査委員会委員などをへて退職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ゆきを
1
何がそんなに国語辞典は違うのか、言海から現在の辞書史に至るまで、読みやすく分かりやすく。現在の中型小型国語辞典のおおよそ真ん中のページに来る平仮名、分かりますか?読めば、分かります、読めば、辞典引きたくなります。2018/06/25
Bon
1
最近、国語辞書にはまってます。広いジャンルの本を読むようになってから、自分の語彙力の無さを痛感したことがきっかけです。この本はその国語辞書にまつわる、あらゆるエピソードについて書かれており、特に辞書の編纂について書かれたところが好き。私は知らなかったが、国語辞書にはマニアが結構多いらしく、最近では「舟を編む」で、一般層でもプチブームだとか。2013/10/24
伊達酔狂
1
★★★★2013/01/17
入江・ろばーと
0
辞書にまつわる色々な裏話集。内容は興味深いがやや冗漫。2016/07/16
まんぼう
0
★★★2016/02/14