出版社内容情報
寒い冬のある日、保健所に収容された一匹の大きなオス猫をめぐる悲しくて、ぬくもりのある物語。
【著者紹介】
1971年生まれ。2005年、愛犬との日常を綴ったブログ「富士丸な日々」が話題となり、その後エッセイやコラムなどを執筆するようになる。著書に「ひとりと一匹」、愛犬の死から一年後の心境を語った「またね、富士丸」などがある。
内容説明
寒い冬のある日、保健所に収容された一匹の大きなオス猫。ちょっと不機嫌そうな顔をしているけど、おっとりした食いしん坊。なんとかその猫の命を求おうと思い悩むノリコさん。しかしそのとき猫はすでに…。ある保健所で本当にあった猫と人との悲しいけれど、ぬくもりのある物語。
著者等紹介
竹脇麻衣[タケワキマイ]
セツ・モードセミナー在学中より、イラストレーターとして活動を始め、気ままな大人の日常をモチーフに描き、独自の言葉を添えて表現している。主に広告、雑誌、新聞等にイラストを提供
穴澤賢[アナザワマサル]
2005年、愛犬との日常を綴ったブログ「富士丸な日々」が話題となり、その後エッセイやコラムなどを執筆するようになる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
馨
80
実話と前置きがあったのに、途中からの凄い奇跡に実話であることを忘れてしまいました。でかおが無事で幸せになってくれて本当に良かったです。2016/03/20
ぶんこ
80
岐阜の保健所であった実話を元にした絵本です。 (でかお)の絵がなんとも言えない味を出していて、竹脇さんの絵と穴澤さんの短い文が調和して、悲惨な話を柔らかくしてくれているので読み切れました。 筋弛緩剤を2回も注射され、しかも冷凍庫に入れられていたのに生き返った(でかお)。 そしてノリコさんの諦めない気持ちが奇跡を生んだのでしょう。 辛いので考えないようにしている問題ですが、一人でも多くの人々が、保健所に収容された猫、犬の里親になって欲しいと思いました。 我が家の猫も代々保護活動をされてる方から託されました。2016/02/19
ネムコ
71
表紙の大きな顔に一目惚れ。大きくて、怖い顔をしている青い目のでかお。でも性格はおとなしく、とても魅力的なのです。彼が筋弛緩剤を打たれて、黒いビニール袋に入れられて冷蔵庫に放り込まれているところと、それでも動いていたのに、更に薬を打たれてしまうところは胸が痛みました。でかおはその後助かって、めでたしめでたし、なのですが…。『でも大切なのは、そこではないのです。でかおは、たまたま奇跡的にたすかったけれど、それ以外のたくさんの犬や猫は、死んでしまうのです。』このあとがきが一番きつかったです。2015/11/15
mai
67
保健所であった本当の話だそうで。涙しました。ショッキングな場面に少しびっくりしましたが、助かって本当によかったです。でかお以外の犬や猫たちが気になります。あったかいお話でした。2014/01/28
ふう
61
大きな顔と座った目。何とも味のあるお顔の『でかお』。ノリコさんという温かい心の女性に出会えて、素晴らしい生命力で新しい人生?を送ります。えっと悲しくなった後にホッとして…、でも『でかお』のように幸せな道が選べず(選ばれず)命を奪われた猫や犬たちのことを思うと、やりきれなくなります。 最後まで看取ってあげる気持ちを持って、動物を飼ってほしいと強く願います。『でかお』も幸せだけど、ノリコさんも幸せ。命を捨てたり処分したりすることなく、たとえ施設であっても最後まで生かせてあげられるような方法があるはずなのに。 2012/08/21
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