出版社内容情報
1995年、出家信者として山梨県上九一色村の教団施設にいた著者は、教団の「科学技術省」に所属していた。
だがあまりに不穏で不合理な状況が続き教団に不信感を抱く。
上層部からは何の説明もないなか、意を決して教団から単身脱出――。
彼はそこで何を体験したのか。身近に見た教祖麻原彰晃の姿とは。恐るべき犯罪に手を染めた教団幹部たちの素の姿とは……。
内部にいたものだから知りえた教団の驚くべき実態を、可能なかぎり客観的な筆致で描写する。
地下鉄サリン事件の翌年に刊行された鮮烈な手記。
高橋 英利[タカハシ ヒデトシ]
著・文・その他
内容説明
1995年3月20日、オウム真理教による無差別テロ「地下鉄サリン事件」が起きた。約1か月後、まだ捜査が続くなか、初めて実名と素顔をさらしてオウムの実態を証言した元出家信者がいた。彼がオウムに魅かれ、出家に至った理由は何だったのか。そして、内部から見たオウムの実態、サティアンで彼が目撃し、体験したこととは。本書はオウム真理教の実態を伝える真実の証言であり、精神的苦悩を抱える一人の青年の心の記録でもある。
目次
第1章 軌跡(初めての冒険;ひとり遊び ほか)
第2章 出会い(講演会;アーナンダ ほか)
第3章 サティアン(ヘッドギア;毒ガス ほか)
終章 オウムからの帰還(オウムという怪物;現状からの離脱 ほか)
著者等紹介
高橋英利[タカハシヒデトシ]
1967年、東京都立川市生まれ。信州大学理学部地質学科、同大学院で測地天文学を専攻。野辺山天文台、水沢天文台での研究を中断して、94年5月にオウム真理教に出家。教団の科学技術省で故・村井秀夫の直属の部下となる。出家直後より教団に疑念をもっていたが、強制捜査を機に自ら上九一色村のサティアンを脱出、教団を脱会した。教団の非合法活動にはいっさい関わっていない(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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