内容説明
昭和20年8月から著者の警察官人生は始まった。戦後昭和を警察官として過ごした著者が、その職務を通じて眺めた東京の風景や人々の姿。初めてスリを逮捕したときの言い知れぬ緊張と興奮、人々が寝静まった深夜にパトロールする孤独、耳をついて離れないデモのシュプレヒコール、交番に立ち寄る人々との語らいなど、警察官の日常と本音をつづる。
目次
1章 警察官の仕事(警察練習生時代;GHQの警備 ほか)
2章 昭和の警察官の服装・必携品(警察官の制服)
3章 警察官の素顔と生活(警察で働く人々;警察官の給料と昇進 ほか)
4章 警視庁の歴史(警視庁)
著者等紹介
原田弘[ハラダヒロシ]
昭和2年、東京杉並に生まれる。日大三商卒業。昭和19年、警視庁消防部に採用され、杉並消防署に配属される。昭和20年9月、警視庁警察官へ転官、表町警察署(現在の赤坂警察署)に勤務する。昭和24年、警視庁よりMP同乗警察官として派遣され、昭和34年まで勤める(途中、中断あり)。以後、パトカー勤務、築地署勤務などを経て、昭和60年、通信指令本部勤務を最後に退職。現在、杉並郷土史会名誉会長、警察政策学会(警察史研究部会)会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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